
付き合って欲しいと迫ってもごまかされる反面、気を持たせるような言葉をかけられることもあって、彼に振り回されっぱなしだったサオリさん。他の女性リスナーに彼をとられたくないという妙な意地から、約1年ものあいだ彼に執着してしまうことになったのだとか。
「彼のことを匂わせてる女のTwitterを監視したり、彼の配信をリアルタイムで追ったり、彼からの返信を待ったり……そんなことが生活の中心になってしまって、結構メンタルきつかったです。
それで思い切って友達に相談したら、『その男って普段は何してんの? 』ってあきれた感じで。まあ、いい歳してフリーターだったんですけど……(笑)。挙げ句、『まともな男探さないと時間の無駄だと思う』って真顔で言われて、恥ずかしくなってきて」
徐々に、私は何をやっているんだろう? とバカバカしい気持ちになったというサオリさん。
そうこうしている間に周囲からは結婚・出産など幸せな報告が続き、「ある日、一気に目が覚めた」とのこと。彼にハマっていた自分ごと葬り去るように、彼のLINEをブロック・削除し、ネット配信を観ること自体もやめました。
当時のことは、サオリさんのなかでなかったことにしているそうです。
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恋愛・結婚“私の失敗”―
<文/森田 奈々>