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アプリでの交際が当たり前になるなか、さらに進化したマッチングアプリも誕生。
「5月リリースの『
OZEN』、8月リリースの『
今日から恋人』は登録するとコンシェルジュと呼ばれるスタッフが、相性のよさそうな女性をマッチングしてくれて、一定期間“彼女”としてお付き合いができるんです」(伊藤氏)
「小柄で目がクリクリした27歳の女性が彼女になりました」
そう語るのは、実際に「今日から恋人」を利用したという印刷会社で営業として働く大村武志さん(仮名・33歳)。
「こちらの要望に近い女性が“彼女”としてマッチングされたので驚きました。最初はコンシェルジュと“彼女”と僕の三者でビデオ通話。そこでデート場所などを決めていくのですが、コンシェルジュがいるのでトークが少し気まずかったですね」
デートの成果とその後は?
「数日後にさっそく都内の金魚アクアリウムに行きました。ルールで敬語は禁止になっていたのですが、さすがに照れくさかったです。デート後に恋人になるか、延長するか、断るかを運営に連絡。自分は“恋人になる”と送ったのですが、向こうは“お断り”だったようで“交際”は6日で終了しました」
同アプリについて伊藤氏は「まだ始まったばかりのアプリなので改善点も多い。しかし、恋愛経験の少ない人は“彼女ができる”という成功体験ができるので楽しいと思います」と注目。
LINEの「友だち」の知り合いから相手を探すアプリも
また、8月からLINEと連動したマッチングアプリ「
HOP」も登場。LINEに登録している「友だち」の知り合いから相手を探すアプリだ。
「こちらもリリースされたばかりで発展途上ですが徐々に人気が出そう。ただし、知り合いが表示されるので恋活・婚活していることをバレたくない人は手を出せないかも」(伊藤氏)
新型コロナウイルス感染拡大によって多様化し続けるマッチングアプリ。今後は用途によってアプリを使い分けることが重要になってくるだろう。

【伊藤早紀氏】
マッチングアプリのメディア『
マッチアップ』編集長、結婚相談所「
マリッジアップ」所長を務める。これまで800人以上の男女にインタビューを行なっている。
<取材・文・撮影/瀬戸大希 時弘好香>