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「抱っこひもで自転車」は絶対やめて!赤ちゃんの死亡事故も発生

 4月から新生活が始まりました。朝や夕方の住宅街では、小さなこどもを乗せて走る親たちの姿をよく見かけます。そんな中、ときどき目撃して驚くのが、「抱っこひも」で子どもを抱っこしたまま自転車に乗っている人。これ、大変危険で、絶対にやめて欲しい行為なんです!
電動自転車で出掛ける親子

子どもを自転車に乗せる場合は年齢・身長に適した座席シートを使用し、ヘルメットとシートベルトの着用を。(写真はイメージです/以下同じ)

おんぶや抱っこをした状態での転倒で重大事故に

 2018年には神奈川県で30代の女性が、長男を前方の幼児用座席に座らせ、次男を抱っこひもで前に抱いた状態で運転中に転倒。当時1歳4カ月の次男の次男が強く頭をうちつけて死亡するという事故を起こしています。  事故による子どもの傷害予防に取り組むNPO法人Safe Kids Japanが行った実験で、おんぶや抱っこをした状態で自転車が転倒した場合、乳児にかかる衝撃の度合いは、6カ月児が骨折するとされる衝撃の基準値を約7~17倍上回る結果であったと報告されています。

交通ルール上も「抱っこで自転車」は禁止

抱っこひも 赤ちゃん 各都道府県の道路交通法施行規則では、自転車に幼児を乗せる際のルールを示しています。たとえば神奈川県の場合、自転車の二人乗り・三人乗りを許可する条件は以下のとおり。 ①幼児用座席に幼児(未就学児、以下同)を1人乗車させ、16歳以上の者が運転する場合 ②幼児1人をひも等で確実に背負って16歳以上の者が運転する場合 ③幼児用座席に幼児を1人乗車させ、幼児1人をひも等で確実に背負って16歳以上の者が運転する場合 ④幼児2人同乗用自転車の幼児用座席に幼児2人を乗車させ、16歳以上の者が運転する場合 (参考:神奈川県警公式HP
神奈川県警察 交通事故防止啓発チラシ

画像:神奈川県警察 交通事故防止啓発チラシより

 前抱っこはハンドル操作の妨げになるため禁止されています。おんぶは可とありますが、先述の実験結果を踏まえると避けたいところ。また、前後のシートにそれぞれ子どもをのせた状態でのおんぶ乗車は禁止されています。  これらの条件は、都道府県によって少しずつ異なります。「ルールを守るため」だけではなく「子どもを守るため」に、一度お住まいの地域の規則を確認してみてください。わかりにくい場合は、最寄りの警察署もしくは自転車を購入したお店で聞くこともできます。
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ルールを守っていても起こる事故、どう防ぐ?
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