ルールを守っていても事故は発生します。都内在住の大石みなみさん(仮名・30代女性)は電動アシスト自転車の後部座席に子どもを乗せて運転中、右腕を6針縫う事故を起こしています。
電動アシスト自転車と子乗せシートだけでも相当な重さ。ここへさらに子どもの体重が加わる。
「2歳の娘を電動自転車の後部座席に乗せて運転中に、転倒しました。ゆっくりのスピードで運転していたのですが、細い道で前方から来た人をよけようとハンドルを切った際に、バランスを崩してしまいました。
電動アシスト自転車は車体がかなり重く、そこに娘の体重もかかっていたため、激しく転倒。
幸い娘はヘルメットとシートベルトを着用していため無傷でしたが、私は自転車と縁石のコンクリートに右手をはさまれて、6針縫う怪我をしました。でも、娘が怪我をしなかったことが救いです。自転車のルールって、当たり前ですが子どもの命を守るためにあるんですよね」
電動アシスト自転車に、座席シートや子どもの体重、積荷の重さまで加わるとかなりの重量です。ママチャリよりも、もはや原付に近いイメージ。ハンドル操作のしにくさや倒れたときの衝撃の大きさは、意識しておきたいですね。ヘルメットとシートベルトがあって本当に良かった……。
そして事故が起こるのは走っているときだけではありません。山石かずきさん(仮名・30代男性)の場合は、停車中にこんなできごとが。
「4歳の息子を後部座席に、2歳の娘を前の座席に乗せて自転車を停め、先に僕が降りました。娘を前の座席から降ろそうとしたとき、
息子が動いたことでバランスを崩して自転車ごと倒れてしまいました。地面と思い切り衝突する事態は僕がなんとか食い止められて、息子はすり傷ですみましたが……もしあのまま勢いよく倒れていたらと思うとぞっとします」
過去には、子どもを自転車の座席に乗せたままで自転車を停め、親が自転車を離れた間に子どもが自転車ごと転倒して重症……という事故も起こっています。彼の場合は自転車から離れずにいたのが幸いでした。