
「その頃は半同棲状態だったのですが、コロナの影響がYの仕事にも出てきて、契約のキャンセルが増え、お客さんが減った事で無気力状態になり、引きこもりみたいになってしまって」
そして、佳世子さんの仕事の帰りが少しでも遅くなると「はやく帰ってきて」「あと何分位かかる?」「返信して!今すぐに」と、たたみかけるようにLINEがきてうんざりするようになりました。
「どんどん私に依存してくるようになって、私がプロレスの試合を配信で観る事も嫌がってチクチク文句を言われるようになったんです」
そんな息の詰まる日々の中、喧嘩が絶えなくなってしまった2人。
「もう我慢の限界がきて、私から別れを切り出しました。別れたくないとごねられましたが、Yの家にある私の物を全部持って帰ったら私の本気が伝わったみたいです」
スッキリした佳世子さんがまずした事は…。

「北海道にプロレスの試合を観に行きました!GoToを利用して、久々に知らない景色を見られて最高のリフレッシュでしたね」
ラーメンやらお寿司やら美味しい物もいっぱい食べて北海道旅行を満喫したそう。
「それから、またプロレス遠征旅行に行きたくてたまらなくて来月は大阪に行ってきます。今までYのために我慢したり、コロナで溜まっていた鬱憤が爆発している感じです」
「でも、ちゃんと感染予防しながら楽しんでいますよ。あと次はプロレスファンの男性とお付き合いしたいですね」と笑う佳世子さんなのでした。
<文&イラスト/鈴木詩子>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
@skippop