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毒親が亡くなったら最低限やるべきこと。相続でモメる家族の特徴とは

相続を機に兄弟間でのトラブルも

 また毒親に限らず、親とは疎遠だけれど、兄弟間の関係は平和だった場合でも、「自分の方が親の面倒を見ていたのに」といった介護や同居を盾に遺産問題で揉めるケースは多いそうです。
相続トラブル

※写真・画像はイメージです(以下同)

「同居や介護をしていた子は、『自分が全部面倒を見たのに』と主張し、離れて暮らしていた子は『親の近くにいてそっちばかり良い思いをしたくせに』と反論します。こればかりは決着がつきにくい問題です。  また珍しいケースでは、兄弟間のトラブルから、遺言書を子が捏造することもあります。そういったこともやりかねない相手だと思うなら、親の直筆の手紙や日記を手元に置いておくと、偽造を見抜くことができます」  兄弟間のトラブル対策は、“毒子対策”ともいえるでしょう。毒親から毒子が生まれるなんて……と思う方もいるかもしれませんが、毒親も元をたどれば自身の毒親や生育環境が影響して毒親になることが多いです。つまり、毒親の子が毒子(毒親)になる可能性は十分あるといえるのです。

よく揉める家族の傾向3つ

 ここまで聞くと、相続については毒親と絶縁するしないかに限らず、誰もが考えておきたい問題であることが分かります。また萩生田さんに、毒親に限らずトラブルに発展しやすい家族の傾向を聞くと、3つのポイントを教えてもらいました。 ●自分の兄弟の配偶者が“変なヤツ” 兄弟の配偶者が毒っけの強い人というか、少しクセが強い場合は、自分の家の問題でなくとも変に口を出し、問題をこじれさせるケースがあります。例えば父が亡くなり、兄は遺産分割を穏便に決めたいと言っているのに、兄の妻は断固として自分たちの取り分を全額主張するなどです。こうなると、家族全体を巻き込んだ大トラブルになるそうです。 ●資産が実家の土地建物しかない 土地建物は分割できないので、分けようがないからこそ家族間で揉めがちです。ある子は土地建物が欲しい。ある子は現金が欲しい。でも土地建物が欲しい側の子に現金がなければ、資産を売って分配するしかありません。こうなると、結果として手放したくないのに資産を手放すこととなり、兄弟間の不満が残ることにもなります。 ●家族の誰かだけにお金を出しているor貸している 兄弟間で待遇に明らかな差があると、相続の際揉めがちです。先程説明したように、親と同居した人と疎遠だった人ではお互い自分こそが愛され大事にされていたことを、遺産問題で証明しようとするのかもしれません。
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可能であれば、絶縁よりも疎遠に
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