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「アホ!」はDV? 気づきにくい“言葉の暴力”を元当事者夫婦が語る

 こんにちは、恋愛ジャーナリストの おおしまりえです。

増加傾向にあるDV問題

DV 近年相談件数も増えている配偶者からのDV(ドメスティックバイオレンス)被害。(内閣府男女共同参画局「配偶者からの暴力に関するデータ」より)  DVという言葉を耳にしたとき、私たちは「ボコボコになるまで妻を殴る」とか「ものすごい酒乱でダメ男がすること」といった、極端なイメージを持ちがちです。しかし、DVやモラハラといった親しい人へ向けられる暴力の類は、本来とても判断が難しく、かつ被害を訴えにくい構造をしているといいます。  また最近は男性から女性へのDVだけでなく、女性から男性へというパターンも増えている問題。幸せなパートナーシップを築くためにも、改めて知っておきたい話です。今回は自身も過去にDVやモラハラの当事者である、中川拓さん、亜衣子さん夫婦に話を聞きました。お二人は現在、一般社団法人エフエフピーを設立し、DVやモラハラの相談対応や回復プログラムを提供しています。

「モラハラはDVより軽い」多くの人に広まる誤った理解

 冒頭でも書いた通り、DVやモラハラというと、かなり極端な例を想像しがちです。ですが実際に起きている問題のほとんどは、「これってそうなの?」と判断に迷う事案ばかりといいます。まずはDVやモラハラの定義について、改めて教えてもらいました。 「最初にお伝えしたいのですが、私たちは『モラハラ』という言葉を使いません。なぜなら、モラハラは身体的・物理的な危害はないけれど、精神的な暴力により相手を傷つけ支配していくものです。つまりモラハラは、れっきとしたDVであると考えます。  よく『怪我がないからモラハラの方が軽い』『うちはモラハラっぽいけどDVではない』といった解釈をされる方もいますが、全くそんなことはありません。根本的な仕組みは同じですから、その点は皆さんに理解していただきたいです」(拓さん)
中川拓さん、亜衣子さんご夫婦

ご自身もDV経験のある中川拓さん、亜衣子さんご夫婦

 モラハラの当事者は、どちらも最初は「相手の口がちょっと悪いだけ」「身内だからこそのコミュニケーション」といった解釈をします。しかし、精神的に受け手が傷ついていれば、それはれっきとしたDVといえるのです。
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「アホ!」はDVになる?
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