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夫が突然クビに、妻は月3万円の内職…ドン底だった夫婦が復活するまで

夫は1年半のバイト掛け持ち生活を経て再就職に成功

 夫は大卒でしたが地方のあまり有名ではない私大出身で、90年代末の就職氷河期の影響で就活に失敗。そのために非正規雇用でしか働いた経験がなく、このときも再就職先がなかなか決まらず、複数のアルバイトを掛け持ちしながら家族を養っていました。 「仕事を終えて家に戻り、一緒に晩ご飯を食べた後は深夜バイトなんて日も珍しくありませんでした。私は母子家庭、彼の実家も借金を抱えて頼ることができず、自分たちでどうにかするしかなかったんです」  それでも夫は雇止めから約1年半後の2010年秋、念願だった正社員としての再就職を果たします。採用されたのは通信設備会社で、雇い止めに遭った工場の前に3年ほど同業他社で派遣社員として働いていた経験を評価してくれたそうです。 勝ち(射精)にこだわる男性の心理とは 配属されたのは社内で立ち上げ間もなかったソリューション事業部。この10年で日本のみならず世界的にも大きく成長し、コロナ禍でもテレワーク需要の急増などで成長を続けている分野です。  現在、夫は課長に相当するチーフマネージャーで、年収も同年代の平均を上回る720万円というからすごい躍進ぶりです。

現在は夫婦共働きで世帯年収は1000万円以上

「彼は『運が良かった』と言いますが、残業続きで子供の寝顔しか見られない時期もあり、そうやって仕事を頑張ってくれたおかげで今の生活があると思うんです」  一方の香織さんも息子の小学校進学を機にフルタイムで働きに出て、夫婦の世帯年収はなんと1000万円を突破。築30年のボロアパートから、中古ながら一戸建てのマイホームを手に入れるなど生活も劇的に変化したようです。 「あのころに比べたら生活水準は上がりましたけど、節約グセは抜けないですね。だから、家も車も中古ばかり(苦笑)。  今は大丈夫でもこの先何があるかわかりませんし、しばらく食いつなげる程度の貯金がないと不安なんです。さすがにあんな苦労は二度としたくないですから」  若いころに経験した職なし金なしの夫婦ドン底生活は、教訓としてしっかり今に生かされているようです。 ―私のドン底記― <文/トシタカマサ イラスト/カツオ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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