そして、おじさんとデートを重ねるうちに、美波さんは『わたナギ』に出てきた、あるセリフを思い出します。
「ドラマの中でメイ(主人公)が、『
恋とか愛ではなく、一緒にいたい、それだけ』ってナギサさんに言うんですけど、そのセリフにとても共感しました。おじさんとは
男女のドキドキ感はないけど、一緒にいてとても幸せだったんです」

美波さんはさらに続けます。
「私は仕事をしつつ、家のことも自分でやってきたので、誰かと結婚することになっても、今さら生活スタイルを変えることはできません。でも、価値観や考え方の成熟したおじさんとなら、無理やり自分や環境を変えることなく、穏やかで心安らぐ生活ができそうだなと思ったんです」
こうして、婚活中におじさんの魅力にどっぷりハマった美波さんですが、結局おじさんとは自然消滅をしてしまいました。
「ガツガツしていないぶん、まったく関係が進展しなかったんです。
おじさんはよくデートに誘ってくれたのですが、『仕事、忙しいよね』と気遣ってくれて、次のデートは1ヶ月先とかでした。私も仕事が忙しかったのでありがたかったのですが、仕事でデートが流れたりしているうちに、気付いたらしばらく会っていないという状況になりました。自分から積極的にいけばいいのでしょうけど、仕事で毎日クタクタでしばらく会っていないうちに、そのモチベーションもなくなってしまいました……」

おじさんの本意もわからないまま、美波さんもどう対応すればいいのかわからなくなり、そうこうするうちに、別の男性に猛烈アプローチを受け、最終的には勢いのある彼と付き合うことになったそうです。
もしおじさんがもっと積極的に来ていたらうまくいった可能性は高いそうですが、女性を気遣うおじさんの“良さ”が裏目に出てしまったようです。なんとも残念な結果となってしまいました。