果穂さん(33歳・未婚)も、婚活中におじさんの魅力に気づいた女性の一人です。果穂さんは、コロナ禍前に、結婚相談所や婚活パーティーで婚活をしていました。
「
当時は、結婚するなら好きになった人じゃなきゃ! という強い思いがありました。ときめきのない結婚生活なんて絶対嫌だと。でも“恋は盲目”という言葉の通り、私は好きになると相手のことが全部良く見えてしまうという悪い傾向があって……ちょっとモラハラ気質の男性をよく引き寄せていました。そうして
痛い目を見るたびに、男性を見極める目にどんどん自信がなくなっていったんです」

そんな矢先、果穂さんは「わたナギ」を観て、結婚相手に対する考え方が大きく変わります。
「今まで耳にタコができるほど聞いてきた『結婚はゴールではなく、スタート』『結婚は生活』という言葉。まったくピンときていなかったんですが、『わたナギ』を観てやっと腑(ふ)に落ちました。ドラマの中で多く描かれていた、
食事や家事なんかの『普通の生活シーン』が、本当に楽しそうで幸せそうに思えたんです。私もこんなふうに、穏やかに暮らしたい! それが私の望む結婚の形だと。そこにはときめきもドキドキもいらないって、33歳にしてやっと気づきました。
以前は恋愛の延長線上に結婚があると思っていたんですけど、それがガラリと変わりましたね」
結婚観が変化した果穂さんは、結婚相談所に提出していた条件を変更。年齢や年収は、ほとんど気にしなくなりました。
「相手を好きになれるかどうか、ときめくかどうかというギラついた目で見るのではなく、
収入とは違う意味での『生活力』がありそうか、そして思いやりがありそうかという目でみることにしました。そこに年齢は関係ないと思ったし、むしろ年上の方がいいんじゃないかと思ったんです」

対象年齢を大幅に上げて、婚活を再開させた果穂さん。デートの際には「相手に最低限の家事能力があるか」の探りを入れることに。すると会話の中で、「家事も育児も女性の担当」だと思っている“悪い意味での昭和”な男性や、モラハラ傾向のある男性が、自然と見抜けるようになったといいます。逆に家事の話で盛り上がれたら、一緒に暮すイメージが一気に湧くのだそう。
ですが、コロナ禍により婚活は一時中断することになります。
「コロナ自粛が少し落ち着いた初夏の頃、久しぶりに出社したら……今まで気にしていなかった40~50代の独身男性がすごく素敵に見えました。
仕事での面倒見の良さとか、経験値があるがゆえの落ち着きとか、そういうものに、やさしい! と、トキメキを感じ始めたんです。コロナの状況を見て、また婚活は再開する予定です。それまでは社内でトキメキを味わいたいと思います」
そう語る果穂さんの声は弾んでいます。
美波さんと果穂さんの話を聞くと、穏やかな年上男性の魅力に改めて気づかされます。そして、恋愛ではなく結婚として相手を考えたときに、年齢だけでその対象者を区切るのはもったいないと感じました。
<取材・文/瀧戸詠未、女子SPA!編集部>