「わたナギ」も後押し?30代女性が“普通のおじさん”にハマる瞬間
今さらだけど……結婚って「生活」なんだ!
そんな矢先、果穂さんは「わたナギ」を観て、結婚相手に対する考え方が大きく変わります。
「今まで耳にタコができるほど聞いてきた『結婚はゴールではなく、スタート』『結婚は生活』という言葉。まったくピンときていなかったんですが、『わたナギ』を観てやっと腑(ふ)に落ちました。ドラマの中で多く描かれていた、食事や家事なんかの『普通の生活シーン』が、本当に楽しそうで幸せそうに思えたんです。私もこんなふうに、穏やかに暮らしたい! それが私の望む結婚の形だと。そこにはときめきもドキドキもいらないって、33歳にしてやっと気づきました。
以前は恋愛の延長線上に結婚があると思っていたんですけど、それがガラリと変わりましたね」
モラハラっぽい男性も見抜けるようになった
対象年齢を大幅に上げて、婚活を再開させた果穂さん。デートの際には「相手に最低限の家事能力があるか」の探りを入れることに。すると会話の中で、「家事も育児も女性の担当」だと思っている“悪い意味での昭和”な男性や、モラハラ傾向のある男性が、自然と見抜けるようになったといいます。逆に家事の話で盛り上がれたら、一緒に暮すイメージが一気に湧くのだそう。
ですが、コロナ禍により婚活は一時中断することになります。
「コロナ自粛が少し落ち着いた初夏の頃、久しぶりに出社したら……今まで気にしていなかった40~50代の独身男性がすごく素敵に見えました。仕事での面倒見の良さとか、経験値があるがゆえの落ち着きとか、そういうものに、やさしい! と、トキメキを感じ始めたんです。コロナの状況を見て、また婚活は再開する予定です。それまでは社内でトキメキを味わいたいと思います」
そう語る果穂さんの声は弾んでいます。
美波さんと果穂さんの話を聞くと、穏やかな年上男性の魅力に改めて気づかされます。そして、恋愛ではなく結婚として相手を考えたときに、年齢だけでその対象者を区切るのはもったいないと感じました。
<取材・文/瀧戸詠未、女子SPA!編集部>瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB


