渡部建の謝罪会見が“いじめ”に見えたのは、芸人として「負け」だった
人間性を見せなければ乗り越えられない
「いじめ」に見えたのは、芸人としては負け
円楽の会見は、リポーターを爆笑させた
それに比べて今回の会見は、あまりにお粗末である。つまらなかった。ここは真摯に会見をしたほうがいいと判断したのかもしれないが、「芸人」という肩書きを捨てた本来の素の渡部など誰も期待してはいない。リスクを冒しても、思い切ってぶっちゃけた会見をして世間を呆(あき)れさせたほうがまだマシだった。それができないなら、事後すみやかに会見をするべきだったのである。
アンジャッシュのコントは「ふたりがそれぞれ大前提を間違っていたり誤解を抱えたりしたまま会話が進み、どんどんかみあわなさがエスカレートしていくが本人たちは気づかない」というすれ違いコント、勘違いコントが主である。渡部は今回、視聴者やファンが期待していることを根本的に勘違いしていたのかもしれない。あるいは百戦錬磨のリポーターを煙に巻くほどの芸をもっていないということだったのか。
<文/亀山早苗>
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亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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