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全盲の子猫の“母親代わり”となった大型犬・ビアンカ。種を越えた絆に感動

ゆとの存在が喜びであり、誇り

 免疫力がつき、寒い日や季節の変わり目でも体調を崩しにくくなったというゆとくんは、昔と変わらず、好奇心旺盛。成長を見守る中で、変わった部分と変わらないところを発見するたび、なちさんは胸がいっぱいになります。 「明日は生きているのか、大きくなれるのか、目はどうなってしまうのかと、小さな頃は毎日不安でした。だから、立派に大きくなってくれたことが嬉しい。ゆとの存在自体が私の喜びであり、誇りです。ただただ、ゆとがいてくれてよかった」
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免疫力もつき、立派に大きくなったゆとくん

 五体満足ではない生き物には「可哀想」という言葉が向けられることも多いものですが、なちさんは全盲であることを可哀想とも、不憫だとも思っていません。 「きっと、ゆとも思ってない。全盲であることを含めてゆとなので、ただの個性です。障害があっても、こんなこともできる、こんなことを頑張っているという面に『凄いね』とか『幸せだね』と声を掛けられる人でありたい」

障害がある猫たちの譲渡も進んでほしい

 幼い頃、ゆとくんの眼球を摘出するか悩んだ末、残しておいて辛い思いをするのなら、そのときに取ろうと決めたという、なちさん。これから先も、ゆとくんが楽に生活できることを最優先に考え、共に暮らしていきたいと思っています。 「ゆとを見て、障害があっても幸せな暮らしができると思っていただけたら嬉しいし、こうした子たちがどんどん取り上げられることで譲渡などが進み、みんなが幸せになったら喜ばしいです」 image3 自分らしく、幸せに生きる権利。それは動物界でも、障害の有無によって左右されてはならないもの。命を思いっきり楽しむゆとくんは、そのことを私たちに教えてくれているような気がします。 image5 <取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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