しかし、ここでも上手くいきません。

「美味しい焼き鳥屋が渋谷にある」と言われたので期待していたら、そこはチェーン店。美味しくないわけじゃないけれど、もっと気合入れてお店を探さないの?この人は私のことをどう思っているのだろう? モヤモヤが止まらず、思い切っていつ頃結婚したいのか聞いてみました。
すると、「
いいなと思った人に会えたら結婚したいかな」と返答が。エリさんのモヤモヤが再発します。ならなぜ「1年以内に結婚したい人向けパーティー」なんかに参加していたのだろう。当たり障りのない会話を重ねるデートの延長に、自分が彼の「いいな」と思える人になっている未来は描きにくい。
その日の食事代は彼が多めとはいえほぼ割り勘で、さらにモヤモヤは募ります。エリさんは帰りの電車で
女子会メンバーに「ありえない男だったんだけど聞いてよ」と思わずLINEしていました。
今日の彼はハズレだったけれど、でもまだ他に良さそうな男性がいる。明日はアプリで知り合った銀行員と神楽坂デートだ。相手は39歳だし、10歳年下の私の方が有利だよね? そう気持ちを切り替えて、次のデートに臨みました。
銀行員の男性は「こんなかわいい子に会えるなんて幸せだ。モテるでしょ?」と言ってきました。高そうなお店で食事をし、次のデートは仕事帰りにお寿司。
その後数回食事をして、交際を申し込まれたそうです。毎回のデートはおごりだし、これだけお金を使ってくれている。相手はもう39歳で、そろそろ結婚したいはずだ。今度こそ素敵な人に出会えた! エリさんはそう信じ切っていました。
その年のクリスマスは水曜日でした。「クリスマスは仕事があるし、近くの土曜日に会えない?」と誘われて一足早いクリスマスデートを楽しんだそうです。

しかし、楽しいデートもつかの間。なんと、年末年始は会えないと言われたのです。
「正月休みの前に仕事を終わらせなきゃ」「正月は同僚とゴルフに行く」。そんなこと言われたら、信じるしかない。ここで会いたいとか結婚を迫ったら、嫌われてまた婚活やり直し……エリさんは何も言えません。
その後、
1月末に1回だけ会って自然消滅したそうです。既婚者だったのか単に面倒になったのか、真実は分かりません。しかし、エリさんはまたもやフラれてしまったのです。
そしてエリさんは30歳になりました。さらに女子会メンバーの一人が彼氏ができたことも報告せず、さらっと結婚して女子会を卒業したのです。