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男性の結婚本気度を「私に使ってくれるお金」で測った30歳女性の失敗

男性の結婚本気度、どこで判断する?

 そんな状況で、婚活方法の見直しのためにご相談にやってきました。  最初の商社マン彼氏もアラフォー銀行員も、ただ結婚願望がないのか既婚者だったのか、今となっては分かりません。もし既婚者だった場合は、騙していた男性側が悪いこと間違いなしです。しかし、エリさんの「結婚願望がある男性の判断方法」が間違っていたことも確かでした。 相談「結婚願望がある人に会うためには、やはり結婚相談所がいいのでしょうか? アプリと比べて値が張るし、その割に良い男性に会えるわけじゃないので迷うんです」  相談者でよくいらっしゃるのが、相談所に入ったから絶対結婚できると思う方です。エリさんもこのタイプでした。 「相談所を使ったからといって、必ず結婚できるわけではありません。まず、男性の結婚に対する本気度を言葉とデートのお店選び、そしてデート代ではかっていませんか?」 「それが普通じゃないんですか?」 「初対面の女性に『タイプ』『かわいい』なんて言える男性は、間違いなく他の女性にも言ってるし、遊ばれてると思ってください。エリさんの場合、彼氏はできても結婚できないんじゃなくて、まず相手は彼女とさえ思っていなかったかもしれません」

友達に羨ましいと思われる男性を探していないか

 エリさんの失敗は、まず女子会で恋愛相談していたことです。女性同士は空気を読み、自分の意見ではなくその集まりの中で一番盛り上がることを言います。「大変だったね。分かる」と共感されて安心し、「大丈夫だよ」で締めくくられれば心地いいでしょう。そして結果的に男が悪い・環境が悪いという結論にいたり、本人は全く成長しないのです。  男性は女性と違って、友達と話題の飲食店に行ったり、旅行に行ったりあまりしません。個人差はあるにせよ、女性の方が話題のお店に詳しいです。そうなると、デートの経験が少ないマジメな男性が知っている飲食店なんて、チェーン店かラーメン屋程度になります。  さらに男女で違うのは、異性と会うことの意味です。男性は見知らぬ女性と会って会話することにストレスを感じにくいです。女性ならば、婚活は短くさくっと卒業したいのかもしれませんが、男性は毎週いろんな女性と会えるので楽しくなる人もいるし、彼女ができてもアプリをやめない男性、既婚者なのに登録している人もいます。  その後、エリさんはデートの支払いと言葉で男を品定めしない、そして女子会は程々にと誓って、婚活を再開しました。数カ月後、無事にアプリで結婚前提でお付き合いしている彼氏ができました。「昔の私ならば絶対に選ばないような人です。でも、優しいし楽ちんで話しやすいとってもいい人」なんだそう。 「前は女子会で『素敵な人だね』って言われるような男性を選んでいました。今の彼はカッコいいわけじゃないし、友達に積極的には紹介しにくいです。絶対に『どういう人?写真はないの?』って言われるので。  誰にも彼氏ができた報告をしないで結婚した友達の気持ちが、今なら分かります。品定めされそうで嫌ですよね」  幸せな結婚生活とは関係ないもので男性を見極めようとしていたエリさん。良い人に出会えてよかったですね。 ※個人が特定されないよう一部脚色してあります。 <取材・文/菊乃>
菊乃
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
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