さて、妊娠と性感染症を防ぐことができるのか、というご質問ですが、結論からいうと妊娠は高い確率で防ぐことができますが、性感染症は防げません。

ときどき、ピルを飲んでいればコンドームをつけなくても大丈夫かと聞かれることがあります。
理想的な服用ができていた場合の妊娠率は0.3%というデータがあり、ゼロではないにしてもかなり低いことがわかります。しかし、人間なので飲み忘れることもありますし、飲めているつもりでも24時間おきでなければ理想的とはいえません。
理想的な服用ができてない場合の妊娠率は9%なので、本当に妊娠したくないのであればコンドームを併用しましょう。

現在の日本では、保険適用外のOCも処方箋が必要です。LEPもOCも値段はそれほど変わらないですし、婦人科であればほかの手段で避妊をすることもできます。避妊をお考えの人はもちろん、ニキビやPMSなどの生理時の不調に悩んでいる人も、ぜひ一度ピルについて婦人科にご相談ください。
そしてピルを服用した結果、もし副作用の症状がつらかったり長く続いたりする場合も、病院に相談してくださいね。
<文/上野皮フ科・婦人科クリニック 女子SPA!編集部>
【
上野皮フ科・婦人科クリニック】
皮膚科・小児皮膚科・形成外科・アレルギー科・美容皮膚科婦人科・婦人科検診を行っている。婦人科には、婦人科の受診が初めてだったり、恥ずかしかったり不安を感じたりする10代の女性を対象にした外来、思春期外来がある。そちらの担当女性医師によってまとめられた『
10代の[性の悩み] 白書』を刊行。ほかに更年期外来などもある