Gourmet

ごはん作りが苦痛じゃなくなる!タサン志麻さんの“ラクするコツ”を試して感動

志麻さんのテク4:手作りデザートでほんのり心のゆとりを

 志麻さんによると、フランスではデザートも食事のうちと考えられているそうです。しかも料理のついでにできるような、簡単でシンプルなメニューがたくさんあるのだとか。  小さい子のいる我が家でも、なるべくデザートを出すようにしていますが、果物か市販のプリンやゼリー、アイスクリームがほとんど。いつもごはんを作るのがやっとなもので……。そんな私も、この本に刺激を受け、デザートも作ってみることに。 <余裕がある日は、お手軽デザートで心にゆとりを>  志麻さんもこう書いているように、あくまで余裕がある日に作ることが大事。無理して作って、イライラしたら意味ないですから。たとえば総菜を買ってきた日、夫がいる休日など比較的時間に余裕があるときに、実践してみることにしました。
志麻さんの台所ルール・手作りデザート

りんごを一口大に切り、バターを溶かしたフライパンに入れて焼くだけ

 そして今回作ってみたのは、本の中で紹介されていたリンゴを使った簡単デザート。まずはりんごを一口大に切り、バターを溶かしたフライパンに入れて焼きます。
志麻さんの台所ルール・手作りデザート

りんごをキャラメル状に煮詰めるとトロッと甘くなる

 砂糖をちょっとまぶしてキャラメル状に煮詰め、最後にシナモンで香りづけ。それをバニラアイスに添えて完成です。  正直、これを毎日はできないけれど、たまには手作りも良いものだなと思いました。
志麻さんの台所ルール・手作りデザート

煮詰めたりんごをアイスクリームに添えて。余った冷凍イチゴも飾りに

 志麻さんは手作りデザートについて、こう表現しています。 <この一皿で、忙しい毎日の中にほんのりとした心のゆとりが生まれます>  シンプルだけど、お腹も心も満たしてくれるデザート。忙しい日々を生き抜くための活力になってくれそうです。

志麻さんのテク5:「〇〇がない!」という時の、代用のコツ

 みなさんはいざ何かを作ろうとしたとき、「~を買い忘れちゃった!」「家に~がない!」なんて経験はありませんか? 志麻さんはそんなとき、「食材の代用」をすすめています。 「食材の『代用』を覚えると、グッとラクになる」と力説する志麻さんは、食材や調味料を代用する際のコツも教えてくれています。その中で私が最も参考になると思ったのは、コンソメがないときの代用レシピ。というのも、私はなぜかコンソメを買い忘れてしまうことが多く、これまで何度か洋風スープを作ろうとして諦めたことがあったのです。  そんなわけで、さっそく実践。志麻さんによると、コンソメがない場合、料理で残ったくず野菜を活用すればいいそうです。
志麻さんの台所ルール・野菜スープ

くず野菜も活用できる

 まず最初に、水を張った鍋にくず野菜を入れ、白ワイン・酢・こしょうを少々入れて火にかける。
志麻さんの台所ルール・野菜スープ

白ワイン、酢、こしょうを入れて火にかけておくと、洋風だしに

 しばらく煮ると、洋風だしが取れる。これがコンソメ代わりに使えるわけですね。  今回は、大根の葉や切れ端、タマネギの皮を使いましたが、ニンジンの皮や切れ端を入れてもいいそうです。
志麻さんの台所ルール・野菜スープ

煮出した野菜くずのスープはこんな感じの色になる

 志麻さんは師匠だったシェフに叩き込まれたことがあるといいます。それは、「どんなものでも、大切に使い切る」こと。実はそれこそが、美味しい料理を作る秘訣かもしれません。 ===  餃子、コロッケ、ミートパイに牛乳ゼリー……これらは私が子どもの頃、母がよく作ってくれた料理で、とりわけ大好物だった「おふくろの味」です。私は仕事をしていることもあり、手の込んだ料理を作る時間がなかなか取れないのですが、それでも「自分の子どもにおふくろの味を残せたら」という思いもあります。そんなジレンマを感じているなか、志麻さんのこの本に出会いました。  コロナ下で家で食事をする時間が増えている中、この本を片手に自分なりの「おふくろの味」を探しつつ、家族で楽しく食卓を囲むことができればいいなと思っています。 <写真&文/青山文>
青山文
某放送局に勤務していたとき、いきなり思い立ってヨーロッパに語学留学。帰国後はウェブ業界に入り、現在は主に海外ニュースの記事を編集&執筆。ときどき話題の商品レビューや子育てにまつわる失敗談なども書いています。反抗期真っ盛りの小学生の息子と日々格闘中。
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