バストが小さいことにお悩みのお客はたくさんいらっしゃいますが、フィッティングまでしてAカップという方は意外と少ないんです。
小胸の方は自己採寸や見た目で判断して自称「Aカップ」としている方が多いのですが、そんな方にこそ下着屋さんに来ていただきたいと思っています。
もちろん、中にはサイズがご自身の認識と変わらない方もいらっしゃいますが、採寸もフィッティングも受けたことがない場合、サイズが間違っている可能性が高いです。
「笑われたらどうしよう」と不安になる方もいらっしゃいますが、プロの販売員に笑う人はいません。あくまで私たちは接客業なので、勇気を出して「試着をさせてください」と声をかけていただければと思います。
恋人や家族に信じてもらえないから、小さいサイズを買ってしまう

意外と多いのが、どれだけ販売員が説明をしても「恋人に信じてもらえない」「家族に嘘つき呼ばわりされた」と、自身にとって小さいとわかっているサイズを購入してしまうお客様です。
「見た目通り」のサイズを購入することを私たちは止められませんが、下着やバストに詳しくない周囲の人々を信じて、バストが崩れるのは販売員として、とても悔しいことでもあります。
例えば、実際の採寸結果がEカップあっても、周りから「貧乳」と言われトラウマに感じてしまっているために、Eカップのブラジャーを買う勇気が出ないという方は多いです。しかし、私がお伝えしたいのは、「お客様の体はお客様のもの」ということです。
下着は靴と同じで、自分が身につけていて心地の良いサイズや形のものでないと、不具合が出てきてしまいます。
そもそも正しいサイズをつけることに罪悪感を感じなくて良い社会にするのも下着ライフスタイリストである私の目標ですが、ぜひそういった今勇気が出ないという方には、いつか正しいサイズをつけていただきたいと思っています。