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かまいたち山内が語る“猫愛”と“妻愛”。なれそめはインスタの猫写真

お笑いでの役柄と自分の本質

――猫好きな一面がある一方で、コントや漫才ではサイコパス的な役柄を演じることも多いですよね。山内さんの本質はいったいどんな人なのか気になります。じつは内に秘めた闇が……? かまいたち・山内健司さん山内「サイコパスかと言われたら難しいですけど、とにかく何にも動じない性格ではありますね。例えば今、どこからかボウガンの矢が飛んできても『ああ……』としか反応しないと思います。ドッキリにかけられてもリアクションができないから、全然面白くないです。みんながおかしいと感じていることも、自分では普通だと思っていることが多いので、そのへんがネタ作りに反映されていると思います」

M-1は「センターマイクの前でどんだけ面白いかを競う大会」

――舞台で漫才やコントを披露するなかで、2020年のM-1はどのように見ていました? 山内「時代が変わったなと思いましたね。いつも出場していたメンバーもいなかったし、大混戦・接戦だったんじゃないでしょうか。2019年はミルクボーイが断トツにウケて優勝しましたが、2020年の決勝は誰が優勝しても驚かない三組だったと思います。そのなかで、ちょっとだけ抜け出てたのがマヂカルさんだったのかなと」 ――マヂカルラブリーの決勝でのネタは、爆笑をさらった一方で「あれは漫才なのか!?」とも評されていました。それについてはどのように感じていらっしゃいますか。 山内「マヂカルさんの漫才はしゃべくりではなかったですけど、M-1って毎回新しいスタイルの人が出てくる大会だから、新しい形の漫才が出てきたなと思いました。M-1は、あの場に二人もしくは三人が出てきて、センターマイクの前でどんだけ面白いかを競う大会だと思うので、そのなかでマヂカルさんが一番ウケてたし斬新で面白かったと思います」 『寝苦しい夜の猫』 お笑いに対してどこまでもストイックな印象の山内さんですが、淡々とした語り口の中で、猫を溺愛している様子など意外な一面に驚かされます。さらに、本書では賞レースで結果が出ない時代にスロットにはまり借金を作り、そこから這い上がってきたエピソードも余すことなく書かれており、その生き様や人生をステージに置き換えて突き進む山内さんの姿は、ファンならずとも一読の価値があります。 【山内健司】 1981年、島根県生まれ。NSC26期生。2004年に濱家隆一と「鎌鼬」を結成、のちに「かまいたち」と改名。ネタ作りとボケを担当。2017年キングオブコント優勝、2019年M‐1準優勝。妻と長男と猫5匹と暮らす。自伝エッセイ『寝苦しい夜の猫』(扶桑社刊)が発売中。 <山内健司 取材・文/瀧戸詠未、女子SPA!編集部>
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