人生の辛さを食の辛さになぞらえて、逃げながら生きるより挑んで生きるすがすがしさを教えてくれる。ヒリヒリした刺激に汗をかきながらも戦って、達成感と共にハーッと吐き出す満足の息。それは力強く伸びて「辛」を「幸」に変える一条の光となります。
辛さを制したあとには、幸せが来る。だから挑みがいがあるし、楽しくもある。このシンプルなメッセージを実に辛そうに、うまそうに“
食って魅せて”くれた桐山さんの熱演に感服しました。
激辛料理に活力をもらった猿川は、くだんの酒屋と良好な関係を踏み出します。しかし、同僚が言うには、その案件の厳しさはたかだか“一辛”にすぎないそうで……。猿川の前に立ちはだかる“辛さ”は、おそらく物語が進むほど過激になるのでしょう。これをどう味わい、倒していくのか――?
“食いドラ”の新星として爆輝必至な桐山さん。本能に訴えかけるその食べっぷりを、垂涎しつつ見守りたいと思います。
ちなみに、本ドラマの主題歌はジャニーズ WESTが歌う新曲「週刊うまくいく曜日」。明日へのパワーが満ちてくる栄養たっぷりの一曲で、こちらも聴き逃せないおいしさです。
<文/みきーる イラスト/二平瑞樹>
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