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日本のワンオペ育児に、米国人は驚愕。「やらない勇気」を持って

「やらない勇気」と「任せる勇気」

家事「やらない勇気」を持つことで得られるのは、横つながりの強いチームです。夫と妻と子どもが家族というチームのメンバーであることは言うまでもありません。誰か一人がすべてをこなし、自分の人生を犠牲にするようなチームは弱いです。  それは、一点が崩れるとその時点で成立しなくなる縦のつながりです。実はママがすべてやってしまう(やらされる)ことで、「やってもらって当たり前」「やるのが当たり前」「ママがいないとできない」という、縦つながりのチームができてしまいます。  一方「やること」を分け合って助け合うチームには横のつながりが生まれます。横つながりのチームには、共感力・協働力・社会性・責任感・主体性、そして自己肯定感などの非認知能力を育む機会が溢れています。  横つながりの強いチームを作る鍵がママにあるとしたら、「やらない勇気」も悪くないと思えませんか? 「やらない勇気」に加えてもう一つ大切なのは「任せる勇気」です。自分なら「もっとうまくやれる」「もっと早くやれる」「こういうふうにやって」というコントロールを外しましょう。

子どもができることは、自分でやらせる

 ママが全部やれば完璧で早いでしょう。みんなでやると下手だったり時間かかったり、思うような結果にならないこともあるでしょう。でもやっているうちに上手になりますし、早くなります。何より忘れなくなります。  ここは強いチームを作るために「やらない勇気」に加えて「任せる勇気」を発揮するときです。たとえば、靴下くらい子どもが自分で履けばいいんです。年齢にもよりますが、できことは自分でやってもらう。  子どもが自分で履いたら、たしかに下手くそだったり、左右が反対だったりすることもあるでしょう。でも、それでいいんです。自分の靴下は自分で履く。それがチームとして家庭生活を成り立たせるための、子どもの仕事、役割です。そして自分でできたことに達成感を感じます。
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任せたことは、やり直さない
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