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日本のワンオペ育児に、米国人は驚愕。「やらない勇気」を持って

任せたことは、やり直さない

靴下 子供 そこで大事なのは「やり直さないこと」。信じて任せたのだから結果に文句は言わない。母親としてみれば、自分で履いてくれたらやっぱり助かるんです。「○○ちゃん、あがとうね」と言って、自分で履いたことを褒めて、ありがとうを言うべきところです。  それに、小さな手で一生懸命靴下を履いてる姿を見るだけで誇らしくなってきますよね。そんなママの感情を子どもはちゃんと感じているので、そこからまた自己肯定感が上がるはずです。本当にいいことづくめ!  私の娘は小さい頃からバレエを習っていたのですが、私が忙しくて、髪のセットができないときも多く、自分でやってもらっていました。他の子はママにやってもらっていたので、きちっとしたお団子ヘアーになっているんですが、ウチの娘は自分でやっているので、どうしたって下手なんです。  でも、そんなふうに自分でやって、家庭生活に協力してくれているのは、ものすごくありがたいことですし、何度も何度も自分でやっていれば、どんどん上達していきます。靴下を履くのだって、洋服のボタンを留めるのだって、バレエの髪型をセットするのだって、年齢的に可能なことであればやっているうちにうまくなります。  そうやって子どももチームの一員として、家庭の運営に協力してもらいましょう。やったことを褒めたり、「ありがとうね」とお礼を言ったりすれば、子どもだって達成感を感じます。そして子どもの自己肯定感も確実にアップします。何より大事なのは、役割を果たしてもらうこと。そして、やり直さないことです。

「ウチはこういうやり方なの!」

 夫に対してもそれは同じで、食事の当番のとき、コンビニ弁当で済ましてしまうことも、任せたのだから絶対に文句を言わない。実際、それで食事の用意をしなくて済めば、それはそれで助かるのです。夫が自分の役割を果たしてくれているのですから。「病気のとき、夫に育児を丸投げしたらそれなりにできてた」というママがいました。  完全に任せられたら意外とできるのかもしれません。日本の女性は本当に優秀です。何でもハイレベルでこなせてしまいます。ですからチーワークで家族を運営していくことが遠回りに思えることもあるでしょう。  そういうときは周りの子がどうとか、世間がどう思うかではなくて「自分なりのものさし」で「自分の正解」を見つけていくことが大切です。  ウチはこうやってみんなで、チームで家庭生活を運営していくの。  ウチの娘は、自分でやって、どんどん自立した子どもになっていくの。  がんばって自分でやってくれる子のことを、私は精一杯褒めて、「ありがとうね」と伝えていくの。  やっているうちに上手になるよ。それが私のやり方なの。
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罪悪感を感じないで
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