「Sがノリノリで歌い始めて(笑)私も試してみたら、思っていたよりちゃんとカラオケで、久々に歌ってみたらとても気持ちよくて」
そしてお酒も進み、2人で盛り上がっていると咲子さんの部屋のインターホンが鳴りました。

「確認したら隣に住んでいる男性だったので、あわててマスクをして玄関を開けたら『部屋でカラオケするなんて非常識だ、うるさくてしかたない』とすごい剣幕(けんまく)で怒られたんですよ」
つい楽しくて調子乗ってしまったと反省した咲子さんは、その男性に平謝りしたそう。
「そしたらSが飛び出てきて、その男性にキレだしたんですよ。その時、彼はかなり酔っ払っていたので、怖くなって必死で止めました」
マスクをしないで怒鳴る彼に「お前みたいなヤツが宅飲みクラスターを発生させるんだよ!」とつかみかかる隣人男性。
「するとどうやら下の階の人が通報したみたいで、警察沙汰になってしまい…Sと男性は連れて行かれてしまって。もちろん私も事情を聞かれて、既婚の上司を部屋にあげていた事を話すハメになり、気まずくてしかたありませんでしたね」

そして、警察から連絡があったSさんの奥さんが、驚いて警察署に迎えに来て…不倫がバレてしまったんだとか。
「Sから『とにかく奥さんが怒って大変な事になっているけど、落ち着いたらまた連絡するから』と連絡がありましたが『もう終わりにしましょう。さようなら』と返信しました。もうこんな目に遭うのはこりごりです」
それからは会社で会っても、事務的な会話を交わすぐらいで個人的に連絡を取るのはやめたそう。
「あと今回の騒ぎを起こしたせいで、マンションの住人から変な目で見られている気がするんですよ。ちょっと音量を上げて映画を観てるだけで隣人男性から壁を蹴られたりするし、もう引越ししようと思っています」
「はやくちゃんとした彼氏を見つけて、コロナも落ち着いたら…のびのびとデートしたいものです」と苦笑いする咲子さんなのでした。
<文&イラスト/鈴木詩子>
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鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
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