元夫はときどき子どもに会いにきた。彼女ががんばっているのがわかったのだろう。元夫も同じマンションに越してきたのだという。
「今では手の空いているほうが朝、保育園に連れて行きます。ふたりで時間をやりくりして、子どもはなるべく一緒に育てていこうということになったんです。
ふたりとも残業のときは母に頼みますが、頻度(ひんど)は減りましたね。夫も料理を勉強したみたいで、先日は親子3人でパパの手料理を楽しみました」
とはいえ、恋愛感情はないので,もう一度結婚することはないという。
「子どもの父親という観点だけでつきあえるのが気楽」

「どちらかが恋愛したり、誰かと結婚したいと思う日が来るかもしれないけど、そのときはやはり子ども第一に考えようと話し合っています。
うちの場合は、離婚して、相手の実家を関わらなくてすむようになったのがよかったのかもしれない。子どもの父親という観点だけでつきあえるのがとても気楽なんですよね」
離婚したことでふたりにとってのベストな距離感がわかったということなのかもしれない。よりは戻らないとマナさんは言うが、元夫との今の関係は心地よさそうだ。
婚姻届という紙にとらわれていたころより、今のほうがずっとたがいを思いやれると彼女は明るい笑顔を見せた。
<文/亀山早苗>
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