優花さんが彼の仕事場へ足を運ぶようになってから3か月ほど過ぎた頃、いつものように差し入れに行くと、彼の後輩から突然、予期せぬ言葉を言われました。
「『そろそろ、都合がいい女ってことを自覚したほうがいいですよ』って言われて……。どういう意味だろうって思い、その子に詳しく彼のことを聞いたんです」
「これ以上見ていられないから……」と後輩は、彼に別の女性がいるという衝撃の事実を教えてくれました。
「しかも、私と付き合う前から。2人は同棲していました」
すぐに彼を問い詰めると、「あいつは嘘つきだから信じないほうがいい。俺たちの仲を羨んでるだけだよ」と言われましたが、一度芽生えた不信感は消えず……。そこで、別の後輩の子に本当のことを教えてほしいと頼むと、優花さんが帰った後、彼はいつも上司と一緒に「セフレは手も金もかからないからラク」と笑っていたのだと知らされました。

「とにかくショックでした。みんなグルだったなんて……。早く結婚したいという気持ちが強かったので、甘い言葉にすっかりほだされてしまいました。仲良くなれたと思っていた彼の上司や後輩もこれまでずっと私を笑っていたんだなって……」
後日、別れの言葉を告げると、彼は「俺よりも他の男の言うことを信じる女なんていらない」と吐き捨て、優花さんのもとから去っていきました。しかし、彼につけられた心の傷は、今も痛みます。
「誰かと付き合うことに臆病になりました。この人も、私のことを騙していたらどうしよう、付き合っていると思っているのは自分だけだったらどうしようっていう考えが頭に浮かんじゃいます」
一番大切な人に、心から思ってもらえるような恋愛。そんな優しい恋に優花さんが早く巡り合い、傷が癒されることを願いたくなります。
<取材・文/古川諭香>
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:
@yunc24291