もうひとつは、PMDDです。
こちらは、PMS(月経前症候群)と違って聞き慣れないかもしれませんね。PMDD(月経前不快気分障害)とは、生理前の時期にとくに強く出る精神的症状を指します。

主だった症状は次の通りです。
1. 強いうつ症状
2. 悲しい気分になる、涙もろくなる
3. 気持ちを抑えられないほどイライラする
4. 強い不安を感じる
5. 極度に緊張する
それぞれの症状がPMSよりも重いので、日常生活、人間関係に支障が出てしまうことが多いです。
PMSもPMDDも排卵後に分泌量が増加する黄体ホルモン(プロゲステロン)の過剰分泌をはじめとした、ホルモンバランスの乱れが主な原因として挙げられます。
規則正しい生活、休息、睡眠時間の確保、適度な運動など、生活習慣の見直しでよくなるケースもあるため、PMDDで悩んでいる人は婦人科医と相談しながら改善していきましょう。
<イラスト/山口正児 文/上野皮フ科・婦人科クリニック 女子SPA!編集部>
【
上野皮フ科・婦人科クリニック】
皮膚科・小児皮膚科・形成外科・アレルギー科・美容皮膚科婦人科・婦人科検診を行っている。婦人科には、婦人科の受診が初めてだったり、恥ずかしかったり不安を感じたりする10代の女性を対象にした外来、思春期外来がある。そちらの担当女性医師によってまとめられた『
10代の[性の悩み] 白書』を刊行。ほかに更年期外来などもある