『スレート Slate』によれば、モッキンバード(マネシツグミ)と子グマを飼っていたトーマス・ジェファーソンや、牛をペットにしていたウィリアム・ハワード・タフト、アライグマを愛したカビン・クーリッジ大統領夫人など。過去には犬猫以外がホワイトハウス入りしたこともあったそうですが、やはり主流は犬か猫。
CNNによると、初の保護犬ファーストドッグとして注目を集めているメジャー以外にも、動物保護施設を通さなかっただけで、捨てられていたところを救助されて、直接ホワイトハウスにやってきた犬や猫は過去にもいたようです。
ジョン・F・ケネディ元大統領の死後、副大統領から大統領に就任したリンドン・B・ジョンソンの5番目のファーストドッグとして愛されたユキは、テキサスのガソリンスタンドで捨てられていたところを、大統領の娘ルーシーに拾われてきたミックス犬。
ジョンソン大統領一家と愛犬ユキ。1968年ホワイトハウスにて(画像:Wikimedia Commons パプリックドメイン)
また、ビル・クリントン元大統領家族が、チョコレートラブラドールのバディの他に飼っていたファーストキャットのソックスも、もともとは捨て猫でした。
クリントン元大統領家族の飼い猫だったファーストキャットのソックス Socks(画像:Wikimedia Commons パプリックドメイン)
現在、バイデン大統領夫妻は猫を探しているそうですが、正式に引き取ることになり、今度も保護猫や捨て猫ということになれば、次はファーストキャットブームが巻き起こりそうです。
イギリス王室や日本皇室でも、以前から保護犬が飼われています。
昨年12月の愛子さまの誕生日に2ショットを披露するなど、天皇ご一家の写真や映像によく登場するミックス犬の由莉(ゆり)は、2009年に動物病院で保護されて天皇家に仲間入り。
愛子さまご誕生前から飼われていた愛犬まりの死後に引き取られたため、名前の響きを似せて「ゆり」と名付けられたといわれています。
イギリス王室では、チャールズ皇太子の妻カミラ・パーカー夫人が、ジャック・ラッセル・テリア2匹を動物保護施設のバタシー・ドッグズ&キャッツホームから貰い受け、ブルーベルとベスと名付けて溺愛しています。
『ヴァニティフェアー Vanity Fair』によると、昨年12月にカミラ夫人の名前を冠した新施設がバタシー・ドッグズ&キャッツホームに増設された際には、ベスを連れて同ホームを訪れ、コロナ禍でチャリティ活動を続けるスタッフをねぎらったそうです。
また、愛犬家として知られ、結婚前から保護犬の受け入れに熱心だったというメーガン妃は、現在ヘンリー王子と長男のアーチー君と一緒に、ビーグル犬のガイ、ラブラドールのプラをロサンゼルスで育てています。
Sources:「
People」「
Slate」「
CNN」「
Vanity Fair」
<文/橘エコ>
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アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。