「Mさんがどうしても私をタクシーで送りたいとごねだして、断っているのにしつこいんですよ」
仕方なしに一緒にタクシーに乗り込んだ2人。
「そしたらMさんが私に密着して座ってきたので『ちょっと、ソーシャルディスタンス守って下さい!』と冗談ぽくかわそうと思ったら『そんな事言うと招待しないよ』と返されグッとこらえました」

Mさんに太ももを触られるところまでは必死に我慢しましたが「部屋に上がりたい」と言われ、さすがにそれはお断りした加奈子さん。
「しぶしぶ帰っていくMさんを見送り、すぐ『今日はありがとうございました。招待待っています』とLINEしましたがしばらく返信は無く、翌日の夕方に『ごめん、訳あって招待枠を使い切ってしまいました。また埋め合わせに飲みに誘うね』と返ってきて、あぁやっぱりねと思いました」
この話をライター仲間のLINEグループでシェアすると、他にもMさんから招待をチラつかされセクハラを受けた女性が居たんだとか。
「だまされて悔しいですが、招待して欲しいという下心が邪魔して、タクシーに乗る事を断れなかった自分も悪かったと反省しています」
続いては、Clubhouseに複雑な感情を持っている女性の話を聞いてみました。

中島綾香さん(仮名・34歳・デザイン事務所勤務)は最近話題のclubhouseをうとましく思っていました。
「まず招待制っていうのがいけすかないですよね。誰にも招待されない仲間外れ感を勝手に味あわされて気分悪いですよ」
そして、Clubhouseを始めて楽しんでいる様子をtwitterで発信している人達も苦手だそうで…。
「さも自分が最先端のイケてる人間だと言わんばかりにキャッキャッしていてムカつくので、片っ端からミュートしています」
しかも「誰かClubhouseの招待お願いします!」と招待待ちしている人を見るのも嫌な気持ちになる綾香さん。
「だってみじめじゃないですか?お願いしないと招待してもらえないなんて。そんな姿をさらす気持ちが分かりませんね」
「では、もし誰かに招待されても断るんですか?」と綾香さんにたずねてみると…。
「いや、それはありがたく受けますね。私はただ知らない閉鎖的なコミュニティーの中で、身内ノリでキャッキャッしてる人達を見るのが嫌なだけなので、自分が中に入ってどんな物なのか確認できたら気が済んで、こんな嫌悪感はなくなると思うんですよ」
ですが、まだ綾香さんは誰からもClubhouseの招待を受けていないそうです。
<文&イラスト/鈴木詩子>
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
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