「猫に救ってもらった」失恋で仕事を辞めボロボロの女性のもとに…
心底落ち込んで何もできない時に、救世主のごとく現れて助けてくれた人の事は一生忘れられませんよね。
ですが、その救世主が人ではない場合もあるようで…。
中嶋紗奈さん(仮名・29歳・派遣社員)は、昨年の秋に4年間お付き合いしたNさん(32歳・メーカー勤務)から一方的に別れを告げられてしまいました。
「急に『好きな子が出来たから別れて欲しい』と言われて心臓が止まるかと思いました。元々Nにしつこく迫られて付き合うようになって、結婚の話も出てたのに…信じられませんでしたね」
紗奈さんは、もっとよく話し合ってから決めようよと説得を試みましたが、彼はまるで聞く耳を持たず、紗奈さん宅に置きっぱなしにしてあった私物を持って出て行ってしまいました。
「そうは言っても、私が泣いて引き止めたりしたら思い止まってくれるだろうとLINEしてみたら…ブロックされているのか、ずっと既読にならないし、電話しても応答がなくて」
彼に振られた事実が、じわじわと浸透していくように紗奈さんの気力が無くなっていきました。
「まず何もやる気が起こらなくてベッドから出られなくなり、食欲もなく、ついには仕事にも行けなくなって辞めてしまいました」
実家の両親にその事を話すと「お金の事なら心配しなくていいから、2~3ヶ月ゆっくり休んだら?」と言ってくれたそう。
「ありがたく休ませてもらって、はやく元気にならなくちゃと思うのですが…部屋はどんどんゴミ屋敷化していくし、手軽なのでコンビニのサンドウィッチや肉まんばかり食べているからか、便秘になってお肌の調子も悪くなってきてもうボロボロでした」
そんなある日、紗奈さんの姉(31歳・主婦)から電話があり「子猫をもらってくれないか?」と頼まれたのです。
「姉の子供(S太郎くん・5歳)が、どうしても猫が飼いたいと言うので、誕生日プレゼントに保護猫をもらってきたんだけど、いざもらってみたら実はS太郎くんが猫アレルギーな事が発覚したそうで」
今は自分一人でもいっぱいいっぱいの状態なのに、猫なんて飼う余裕ある訳ないと思った紗奈さん。
「ですが猫ちゃんの写真を見たらピンときて“この子がうちに来てくれたら、きっと全てが上手くいく”そんな気がして、猫ちゃんを迎える事を決めたんです」
すると、今まで全くやる気が起きなかった掃除(そうじ)が少しずつできるようになりました。
「せっかく猫ちゃんがきてくれるんだから、キレイにしといてあげないと、と思うと、休みながらですが片付ける事が出来たんです。自分ためにはする気になれませんが」
そして猫ちゃんとの暮らしがスタートした紗奈さん。
「茶トラの元気な子で、名前は“ウニ”にしました。私の大好物なので」
今回は、そんな経験をした女性のエピソードをご紹介しましょう。
彼氏に振られて無気力に
仕事も辞めてしまい心身ともボロボロに
自分のためにはできなかった掃除ができるように
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