――その他、炊飯器の正しい洗い方について教えてください。
写真はイメージです
「象印の炊飯ジャーには、蒸気口を洗う必要のない『蒸気口セットレス』というタイプも販売していますが、
蒸気口が取り外せるタイプは使用後に毎回、お米を炊く内釜と、内ぶたと一緒に洗っていただけば、毎日おいしいご飯を炊くことにつながります。
内釜を洗うのは一般的に知られていますが、蒸気口を洗わずに使用し続けると、おねばや水滴がついたままとなります。ごはんが煮え立ったときに、釜の外に噴きこぼれるねばねばした汁を“おねば”というのですが、この
“おねば”がごはんの味を損ない、ニオイの原因にもつながります。風味が損なわれると、ごはんの美味しさも損なわれてしまうのです」
――大切に使用しても、いつかは迎える寿命。炊飯器の買い替え時期の目安は購入後、何年後が目安でしょうか。
こんなにおしゃれな炊飯器も!象印『STAN.』のIH炊飯ジャー(画像提供:象印マホービン)
「国内の世帯数と炊飯器の売り上げ台数からの推計ですが、
大体8年間ぐらいで買い替えされる世帯が多いと思われます。
2006年頃から各メーカーが、10万円以上の高級炊飯器を発売開始しています。近年の炊飯器は進化のスピードがかなり早まっていて、購入後5年ほど経過すると、かなり大きなレベルの差を感じられるはずです。『炊飯器に10万円を支払う』と言葉にすると高価に感じるかもしれませんが、5~8年間使用する計算ですと、1年間あたりのコストは1~2万円、1日あたりなら30~60円程度です。常に美味しいごはんが食べられると考えると、
生活満足度の向上につながる高級炊飯器の購入は、決して贅沢ではないと思います」