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「風邪かと思ったら…関節に激痛が」堀ちえみ、リウマチとの戦いを語る

 1980年代、トップアイドルとして歌やドラマで活躍した堀ちえみさん(54)。その後もタレント活動、歌手活動を続けながら、7人の子の母としても頑張ってきました。一方で、その歩みはガンやリウマチなど、襲いかかる病魔との戦いの日々でもありました。
『Stage For~ 舌がん「ステージ4」から希望のステージへ』(扶桑社)

堀ちえみ『Stage For~ 舌がん「ステージ4」から希望のステージへ』(扶桑社)

 舌がんと診断され、2019年に舌の6割以上を切除する大手術を受けた堀さん。つらい痛みやリハビリを乗り越え、出口が見えたと思った矢先に、今度は食道がんが発覚――。著書『Stage For~ 舌がん「ステージ4」から希望のステージへ』では、死の淵をのぞきながら、家族の愛に支えられて生還した彼女の苦しみや葛藤を明かしています。  そして今回堀さんが新たに語ったのは、関節リウマチのこと。関節リウマチは、全身のさまざまな関節に痛みや腫れを生じ、しだいに関節や骨がこわれていく病気。しかしその初期症状は、意外にも「風邪のよう」だったといいます。 「リウマチTea room」(ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社の啓発サイト)でも公開しているロングインタビューから、自身の病状や、リウマチとの付き合い方についての話をご紹介します。

「身体がダルい」ちょっとした異変を無視していた

――堀さんがリウマチに関する異変に気付いたのは、どんなことからだったのですか?
堀ちえみさん

堀ちえみさん(画像:リリースより、以下同)

堀ちえみさん(以下、堀):リウマチと診断されたのは2016年なのですが、その数年前から「身体がダルいな」「ちょっと熱っぽいな」「身体がところどころ痛むな」「肩凝りがひどいな」といった感覚が続いていたんです。あと、日によって足首に少し腫れが出たりして、靴が当たったりすると「痛い!」と感じたり。  ただ、10代のころから人目に触れて、歌ったりする仕事をしていたものですから、いま挙げたような症状に慣れっこになっていたんですよね。  私の仕事は、緊張感や長時間の拘束、不規則な生活リズムが付きもの。だから、無意識のうちに身体に変な力をかけてしまったりする。ステージで歌うのも全身運動ですし。仕事が終わったときに身体のどこかが痛かったり、強い疲労感がドッと押し寄せてきたりすることなどは日常茶飯事でした。肩凝りなんて、高校生のころからありましたから(笑)。  そんな生活を続けていたので、「ちょっと痛いな」「身体中がこわばるな」と思いながら、定期的に整体に通って、しのいでいたんです。

リウマチと診断されて「認めたくない」と思った

――リウマチと診断されたきっかけは? 堀:たまたま、身内が膠原病(こうげんびょう)を持っていることがわかったんです。そのことを人間ドックの際、先生に伝えたら「身近な親族に膠原病の方がいた場合は、念のため膠原病関連の数値も調べておくほうがいいですよ」と助言されました。それで、血液の検査項目をオプションで追加してもらったところ、リウマチ因子と炎症反応が示されたんです。 「堀さん、あなたは膠原病のひとつである、リウマチです」と先生に言われて、「えっ、リウマチ?」と。最初は意味がわからなくて。 堀ちえみさん――予想外の結果だった。 堀:そうですね。リウマチと聞いても「おばあちゃんがかかる病気かな?」くらいのイメージしか持っていなかったもので。自分の生活のなかでは、温泉の効能表示とかで「婦人病・神経痛・リウマチ……」なんて見かける程度。ご高齢の方が動いたりしたときに痛がる、くらいの印象しかなかったから、他人に言いづらいなと。そのときは正直「認めたくない」と思いました。
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放っておくと大変な病気なのに
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