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“整形業界の真実”を美容医療アプリ広報が告白。自身の失敗経験も

美容医療にハマったきっかけは韓国のクリニック

 実は本田さん自身も美容整形をしており、もともとは自社アプリである『TRIBEAU(トリビュー)』のユーザーであったことも告白してくれました。 「大学生の時にエラボトックスを打ったのが初めての美容整形でした。ただ、本格的に美容医療にハマったのは、韓国の美容クリニックに行ったのがきっかけです。  当時、韓国の化粧品会社に勤めていたこともあり韓国に行く機会が多く、韓国に住んでいる友人ができました。その友人に自分の肌荒れやニキビ跡を相談したところ、クリニックに行くことを勧められました。それまでは、コンシーラーやカバー力の高いファンデーションで隠していたのですが、クリニックでのレーザーやピーリングの施術を受け、悩みを解消することができたんです。  整形=パーツを変えるものと思い込んでいましたが、そうではない美容医療もあると知り、そこから悩みを解決するための施術探しやクリニック探し、実際に施術を受けた体験談を見たくて『TRIBEAU(トリビュー)』を使い始め、いつの間にか広報として働くようになっていました(笑)」  アプリを見てみると、皆の整形ビフォーアフター写真や経過写真を投稿していて、なかなか凄まじいですね。実際にこれまで、どんな施術を受けてきたのかも聞きました。 「こまごましたところで、唇、あご、涙袋にヒアルロン酸、口角、エラ、肩に ボトックス、肌管理系のレーザーやピーリングの施術ですね。一番大きな施術としては、二の腕の脂肪溶解注射や太もものプチ脂肪吸引。これは韓国でやってもらいました」

120万が60万円に?!美容整形の価格幅問題

整形 多くのクリニックに通ってみて気づいたことは、美容整形をするには情報や知識が不可欠だということ。本田さんも、大きな失敗を体験したことがあるそうです。 「顔の糸リフトと口の中からフェイスラインの脂肪を取る施術を受けに行ったんです。長い休みが取れないので、 クリニックをあまり調べずに、すぐ施術ができる某大手クリニックでカウンセリングを受けたのですが、なんと見積額が120万円。私の希望施術でこの金額はおかしいと思って、つい『高すぎませんか?』と言ってしまったんです」  すると、先方は半額である『60万円』を提示。本田さんはそれでも高いと感じたそうですが、これ以上下がることはなかったといいます。 「結果、顔のラインはすっきりしたものの右側だけ引っ張られ左右非対称になってしまいました。クリニックに術後の状態を話したら『アゴにヒアルロン酸を入れてみましょう』と提案されましたが、根本的な解決ではなく顎のラインを変えて誤魔化(ごまか)すという提案だったことに驚きました。事前にクリニックやドクターをしっかり調べなかったことを本当に後悔しました」

適切な情報と自分自身の要望を照らし合わせて選んで

 本田さんはハッキリと金額について疑問を提示できましたが、もし初心者だったら「これでいいだろう」と思ってしまうだろうと、現状の業界に苦言を呈していました。事実、美容整形におけるトラブルは価格での失敗が多いといいます。 「美容整形は自由診療なので価格幅があることは確かです。例えば『TRIBEAU(トリビュー)』のレビューでも、とあるレビュアーさんが『100 万円』で書いていても、別の方が『同じ施術で200万円で提示されました』なんてコメントしていたこともありました。それくらい幅広いものなんです」  ちなみに二重埋没の相場は 5~20 万円ほど。しかし、広告では安く出ているのに行ってみ たら 50万円以上の請求があることも珍しくはないといいます。だからこそ、本田さんは大手だから有名だからだけでない、自分に合ったクリニック選びをして欲しいとのこと。 「美容医療業界を健全な方向に向かわせるのが、私たちの目標でもあります。ぜひ適切な情報と自分自身の要望をしっかりと照らし合わせて選んでください。自分に合うクリニックに巡り合えますように!」 <文/もちづき千代子> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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