福原さんの字は、どれもハネがほとんどありません。ハネが弱い字は、良く言えば行動力があり何事も切り替えの早いタイプなのですが、悪く言うと責任感が薄かったり慎重さに欠けたりといった性格にも見られます。ご本人も「軽率な行動」と書いていますが、実際に慎重さは足りなかったのかもしれません。

2016年の筆跡
(画像:福原愛公式Twitterより)
とはいえ、選手時代はもう少しハネが見られていました。ハネの強さは粘り強さの証。選手時代には確かにそれはあったはずです。今の生活の中で、状況の変化とともに筆跡が徐々に変わっていったのかもしれません……。

字の方向自体は右上がりなのですが、「訳」や「想」、「具現」などを見ると、細かい線が右下に向かっています。右上がりの字は右利きの方だとごく普通の形なのですが、右下がりの字は批判家や自分の価値観と合わないことを否定するタイプの人に見られます。
福原さんの場合は、全体的に右上がりなところと、一部だけに見られるので、本来は常識的な方だけれども「
今は言いたいことや否定したいことがある」という心境が垣間見えているように感じます。
何かご自身の中に葛藤があるのかもしれません。