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人気歌手が“永久ボイコット”表明したグラミー賞。日本人の受賞も

 米音楽界最高の栄誉とされる「第63回グラミー賞」の授賞式が現地時間14日に行われた。K-POPグループ「BTS」の初受賞に期待が高まっていたが受賞は逃した。一方で、超売れっ子歌手が“永久ボイコット”を表明するなど、何かと話題を集めた今年のグラミー賞。日本人アーティストの快挙や、これまで“冷遇”されてきたトップアーティストの受賞にも注目が集まった。

グラミー賞に“完全無視”されたザ・ウィークエンドの怒り

ザ・ウィークエンド

ザ・ウィークエンド

 商業的に大成功をおさめ、高い評価を受けたアルバム『After Hours(アフター・アワーズ)』が、今年のグラミー賞で全くノミネートされずに終わった件で、以前から怒りの声を上げているザ・ウィークエンド。  受賞式が行われるのを前に、米ニューヨーク・タイムズ紙に対し、グラミー賞と決別する意思を明らかにした。 「グラミー賞は秘密裏の委員会によって決められている。自分のレーベルにはこの賞への参加を今後2度と認めないつもりだ」  以前、「グラミー賞はいまだに腐敗したままだ。俺とファン、業界に透明性を見せる義務がある」と語り、同賞を主催する団体「レコーディング・アカデミー」に不満を露わにしていたザ・ウィークエンド。遂にボイコットの意志を固め、もう参加しないと表明した形となった。

「握手と贈答品がないとノミネートなし」英人気歌手も痛烈批判

 ザ・ウィークエンドからの批判を受け、レコーディング・アカデミーの暫定代表、ハーヴェイ・メイソンJr.氏は次のように釈明している。 「ザ・ウィークエンドの落胆は、私たちも理解するところです。私も驚きましたし、彼の気持ちに共感できます。彼の音楽は素晴らしいものでしたし、音楽コミュニティやより広い世界への彼の貢献は、誰もが称賛するところです。残念なことですが、毎年ノミネートの数が、それに値するアーティストに比べ少ないのです
 今回の件は「致し方ないこと」としているレコーディング・アカデミーだが、グラミー賞の体質を批判しているのは、ザ・ウィークエンドだけではない。英トップアイドル「ワン・ダイレクション」の元メンバー、ゼイン・マリクも「グラミーとその関係者はカスだ。お前らは握手と贈答品がないとノミネートを考慮しないわけだな」とツイッターで爆弾発言。その後再びツイッターを更新したゼインは、この発言について次のように釈明した。 「俺のツイートは個人的なものでも(自分の作品の)適性に関することでもない。多様性の受け入れの必要性とノミネート過程の透明性の欠如についてだ。えこひいき、人種差別、政治的なコネが、投票過程に影響を与えているという事実についてだ

ガガ、テイラー・スウィフトが出演辞退したことも

 人種差別や性差別などの体質が以前から問題視されているレコーディング・アカデミー。実はここ数年、アーティストたちも同団体の姿勢に抗議の意思を示すようになっている。  たとえば、テイラー・スウィフトレディー・ガガは2020年のグラミー賞授賞式を欠席。その背景には、2019年に史上初の女性会長として就任したデボラ・デューガン氏が、職務停止処分を受けたことがあったといわれている。  女性アーティストに対する差別的な発言でバッシングを浴びたニール・ポートナウ元会長の後を継ぎ、同団体の会長となったデューガン氏。グラミー賞の威厳を保つため改革に乗り出したが、組織に横行するセクハラやパワハラ、不透明な賞の選考方法などを告発したところ、突然職務停止処分を受けることに。  授賞式の直前に決定されたこの処分に対し、テイラーとガガは抗議の意思を示すため、出演を辞退したのではないかと伝えられている。

不遇の扱いを受けてきたビヨンセ。今年は?

 ザ・ウィークエンド以外にも、賞への不信感から出演辞退したミュージシャンが相次いだといわれている今年のグラミー賞。最多9部門にノミネートされていたビヨンセにも注目が集まった。
 実はビヨンセ、2017年にも9部門にノミネートされていたが、主要部門はすべて逃し受賞は2部門のみ。そのとき主要部門に輝いたのは、英実力派歌手のアデルだった。その年は、ビヨンセとアデルの一騎打ちといわれていたが、アデル圧勝の結果に。  けれどもこの結果にアデル自身が納得がいかなかったようで「私はビヨンセが獲るべきだったと思っています」と受賞スピーチで激白。さらに「この賞を受け取ることはできません……」と複雑な心境も明かし、壇上からビヨンセに賛辞を送った。  このときも、黒人女性であるビヨンセは冷遇されているのでは? との批判もあがり、レコーディング・アカデミーに厳しい視線が向けられた。それだけに、今年も9部門ノミネートされたビヨンセの受賞に世間の関心が高まっていた。  そして14日に発表された第63回グラミー賞で、ビヨンセは4賞を獲得。受賞したグラミー賞は累計28となり、女性アーティストとしては史上最多記録を達成した。ただ今年も、「最優秀レコード賞」と「最優秀楽曲賞」といった主要部門にノミネートされていたが、受賞は逃す結果となった。

日本人のパーカッショニストが快挙

 そんな今年のグラミー賞だが、日本人にとっては嬉しいニュースも。
 長崎県出身のドラマーでパーカッショニストの小川慶太さんが参加するバンド「スナーキー・パピー」の「ライブ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール」が最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞。  ニューヨークを拠点にし、海外を中心に活躍している一方で、MISIAなど国内アーティストの作品の録音にも参加しているという小川さん。スナーキー・パピーのメンバーとして同賞を獲得するのは2017年に続き2度目となる。  また、最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)部門にノミネートされ、受賞が期待されていた韓国の人気グループBTSは受賞を逃した。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
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