50代チャットレディの壮絶人生。コロナでも必死に生きる女性たち
新型コロナによる最初の緊急事態宣言から1年。経済活動の停滞で不況に終わりが見えず、多くの人が職を失うなか、必死に生きる50代の女性たちがいた。
3月8日に迎えた国際女性デー。新型コロナの影響で、女性の雇用悪化が世界共通の問題として注目された。「シーセッション(女性の不況)」と呼ばれるこの現象は、日本でも起きている。
厚生労働省の労働力調査によると、1月の女性就業者数は前年同月比で20万人も減少した。非正規労働者の雇い止めが目立つという。
こうしたなか、コロナ禍で職を失った中年女性たちが「まとまったお金を稼げる」と、熱意を持って働く“仕事場”があった。それはチャットルームだ。
「コロナ禍で事務職の派遣切りに遭いまして……。失業手当も切れたので求職活動を始めたのですが、あるのは扶養範囲内のパートばかり。大学生の子供が2人いる上、老後資金も本格的に貯めなければならない。7万円程度のパートじゃ足りません」
そう話すマリリンさんは1月、52歳にしてチャットレディとしてデビュー。これまで、アダルト系の仕事をした経験は一切ない“普通の主婦”だ。会話が始まった直後に「脱げ」と言われ戸惑ったこともあったが、今ではあしらい方も覚えた。
実は、ここで働く女性たちは、全員が未経験。そしてアラフィフ・アラ還が中心だ。それには理由がある。女性たちを各チャットサイトに派遣する代理店・アイクルチャットのオーナー・A氏(48歳)は言う。
「僕自身、本業は普通のサラリーマン。しかし、コロナ禍でいつリストラされてもおかしくない。元手のかからない商売を副業でやりたいと思い、チャットルーム運営を昨年秋に始めたのです」
自宅を改装し、にわかチャットルームを立ち上げた。だが、高収入系求人に募集を出しても応募が来ない。困って相談したのが知人のルミさん(51歳)だ。
「私の本業は看護師なのですが、コロナ禍でプライベートの行動も制限されるようになりました。外食禁止、家族以外とは接触を制限されて鬱憤が溜まっていました。チャットは個室で誰にも会わず、お話しできるのでいい。
私はシングルマザーで、元夫からは養育費をもらっていません。今は一番、子供にお金がかかる時期なので、副収入はありがたかった。Aさんの誘いにすぐに乗りました」
コロナで収入や環境が激変「それでも生きていく」
3月8日に迎えた国際女性デー。新型コロナの影響で、女性の雇用悪化が世界共通の問題として注目された。「シーセッション(女性の不況)」と呼ばれるこの現象は、日本でも起きている。
厚生労働省の労働力調査によると、1月の女性就業者数は前年同月比で20万人も減少した。非正規労働者の雇い止めが目立つという。
こうしたなか、コロナ禍で職を失った中年女性たちが「まとまったお金を稼げる」と、熱意を持って働く“仕事場”があった。それはチャットルームだ。
「コロナ禍で事務職の派遣切りに遭いまして……。失業手当も切れたので求職活動を始めたのですが、あるのは扶養範囲内のパートばかり。大学生の子供が2人いる上、老後資金も本格的に貯めなければならない。7万円程度のパートじゃ足りません」
そう話すマリリンさんは1月、52歳にしてチャットレディとしてデビュー。これまで、アダルト系の仕事をした経験は一切ない“普通の主婦”だ。会話が始まった直後に「脱げ」と言われ戸惑ったこともあったが、今ではあしらい方も覚えた。




