パンダにハムスター、動物グッズが可愛すぎるフェリシモに企画秘話を聞いてみた
ファッション、美容、雑貨、食料品……さまざまなジャンルの商品を豊富に取り揃えた通販サイト「フェリシモ」。その中にあって、新作が出るごとにネットで大注目を集めているブランドが、ユーモアたっぷりのおもしろ動物グッズの『YOU+MORE!(ユーモア)』です。
かくいう筆者も、実は大の『YOU+MORE!』ファン。海遊館アザラシのユキちゃん4頭を始め、モルモットやウサギ、カワウソのポーチ、ほら貝のペットボトルケース、牡蠣のクッションなどなど、自宅が侵食されるレベルで所有しています。
可愛すぎるアイテムを次々と世に送り出し、私のような愛好者を増やし続けている『YOU+MORE!』。いったいどのように数々のヒットアイテムが生み出されているのか?!『YOU+MORE!』の発案者である豊川紗代さんに、開発秘話を聞いてみました。
『YOU+MORE!』では、フェリシモの中でも特出してユニークな商品を発売している印象が強いです。このブランドが誕生した経緯を教えてもらえますか?
「フェリシモは、社員の自由な発想を受け入れる環境が整った会社なんです。以前から巨大コロネ型のクッションなど、独創性がある面白い商品が発売されていたのですが、『リアルな動物の可愛い瞬間を切り取った商品は今までなかったな』とアイデアが浮かんだので提案したところ、すぐに設立となりました」
他の社員の方々からの理解もすぐに得られたのですか?
「そうですね。社内には生き物の生態に詳しい人や、とにかく面白いものが好きな人がたくさん集っているので(笑)。みんな喜んで協力してくれました」
新商品が開発される際は、どのような流れになるのでしょうか?
「『YOU+MORE!』に所属しているプランナーたちと打ち合わせをして企画を精査していくのですが……ハッキリ言って、採用率はとても高いですね。企画者がやりたいと言ったことを止めることはあまりありません」
そうなんですか?!てっきり企画が通るのは狭き門なのかと。
「基本のスタンスは新しくて面白ければ何でもOKなんですよ。発案した時に、その場にいる人がクスッと笑う瞬間があるかどうかでジャッジするんです。会議中に笑顔が出れば、その魅力は間違いなく世の中にも伝わります」
逆に不採用になるのはどのような案なのですか?
「決め手は、すでにその商品がこの世にあるかないか。似たようなものがあるならば、その時点で止めようという結論に至ります。アイデア自体は面白いから、どうしたら類似しないかを再考して新しいものを作る場合もあります」
他にはないという意味では、我が家でも愛用中の『なぜかかわいい もっちりクッション抱っこ牡蠣』はかなりのインパクトがありましたよね。あの商品はどういった経緯で生まれたのですか?あのクッションは触り心地も抜群だし来客受けもいいし、めちゃくちゃ重宝してるんです。
「ありがとうございます。あれは広島県出身のプランナーが作ったものなんですよ。広島の名産であり大好物でもある牡蠣を使った、地元アピール(笑)。プランナーの情熱が実った良い例ですね」
あと、人気商品でいえば『まるで赤ちゃんパンダのお披露目会みたいなボックスティッシュカバー』が代表格ですよね。
「あれは、おがくずに集うというコンセプトで作った『ぎゅうぎゅう集まって眠る ハムスターのボックスティッシュカバー』が元にあるんですよ。中国からの映像で、たくさんの赤ちゃんパンダがコロコロしてる姿って可愛いよねという話から出来上がりました。顔の表情や目の置き方にもこだわったお陰で好評を博しています」
『おがくずに埋もれて眠るハムスターのハンカチ』も、ティッシュカバーの成功を糧にして作られたものですか?
「そうですね。一匹のハムスターの頭がちょっとだけ出ているデザインになっています。ティッシュカバーよりさらに一瞬の可愛さを切り取った商品だったので、わかってもらえるか不安があったのですが、こちらも嬉しいことに魅力が伝わったようです」
最近の話題商品でいうと『いとしのキョトン顔 モルモットのもっちりポーチ』には驚きました。これは人気沸騰中のアニメ『PUI PUI モルカー』が人気になるのを見越していたのでしょうか?!
「いえいえ。これはモルモット好きのプランナーが企画会議で出して商品化したものでして。モルカーのことは知らなかったし、全く関連性はないです。ただ、アニメを見てビックリしたのも正直なところですね。世の中の流れとマッチした、いいタイミングで出せたなぁとは思いました(笑)」
基本のスタンスは新しくて面白ければ何でもOK
牡蠣クッションや、おがくずで眠るハムスターハンカチ…発想はどこから?
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