自宅では、どんな証拠を集めるのがいいでしょうか。

「家で集める証拠はなんでもいいので、違和感を感じたらどんどん集めておいてください。スマホ、カバン・サイフ・スーツのポケットは何かしらの証拠が出てきやすいです。ポイントカードやレシートもこまめに見ておくといいと思います。車の場合はドライブレコーダーの映像や走行距離をチェックすると、不自然な動きに気づくことがあります。ちなみに私のオススメは靴下の裏です」
靴下の裏?
「帰宅後に、夫の靴下の裏を見て不倫に気づいたという奥様は意外に多いです。部屋のゴミやほこりって毎日掃除しても、どうしても靴下についちゃうんですよね。
髪の毛はもちろんですが、飼っていないペットの毛とか、見覚えのないラグの糸くずとかいろんな証拠がつきやすいです。見たこともないゴミが靴下についていて、それが決まって金曜日だったことで、不倫をつきとめた奥様もいました。夫は金曜日になると、不倫相手の家に行っていたようです」
なるほど。
「家の中に落ちていた長い髪の毛を、自分の髪じゃないとジッパーに入れて持ってきた奥様もいらっしゃいました。もちろんそれだけでは証拠になりませんが、証拠写真に写っていた女性が長い髪だったら、不倫相手の人物が確定できますし、家に呼んだ事実にもつながります。パズルのピースがどんどん埋まっていくんです」

気が遠くなりそうな作業ですね。
「そうだと思います。証拠集めは、労力はもちろんですがなによりもメンタルが削られます。さきほど言った、性行為の動画は強力な証拠ですが、その証拠を手に入れるのとひきかえに、自分のメンタルもボロボロになります。そういう意味でも、プロの手を借りるという選択肢も考えてほしいと思っています」
北川さんのお話を聞いて、不倫の証拠集めは肉体的にも精神的にも辛い作業であることを改めて実感しました。
次回は、北川さんが実際に携わった、不倫調査について詳しくお話をお聞きします。
【次回記事】⇒
クローゼットからTバックが。夫の浮気調査をしてわかった衝撃の真実
【北川舞子】
VIVID女性探偵社(キタガワ万博株式会社)・代表取締役。大手調査会社2社を経て、独立10年目。現在は二児の母としても奮闘中。別名、ママ探偵として、依頼者が抱える不倫問題や夫婦の想いに寄り添いながら、解決に導く。インスタグラム #ママ探偵 にて不倫問題のアドバイスもしている。インスタグラム:
@mama_vivid/
公式ホームページ
※調査内容や方法は、特定を避けるため一部内容を改変したうえで記載しています。
<文/瀧戸詠未>