Entertainment

ジョニー・デップ、離婚裁判がますます泥沼に。妻側は“DVの証拠写真”も公開

 元妻アンバー・ハードへのDV疑惑を報じた英タブロイド紙『ザ・サン』を相手取り、名誉毀損(きそん)訴訟を起こしたものの敗訴したジョニー・デップ。この判決を不服とし、裁判のやり直しを求め上訴していたが、こちらも棄却された。ますます泥沼化している2人の離婚裁判だが、ジョニーにとっては度重なる私生活上のトラブルが刺激にもなっているようだ。

「全額寄付は嘘」と元妻を告発するも上訴棄却される

ジョニー・デップ

ジョニー・デップ(C)Starstock

 アンバーへのDV疑惑を報じたザ・サン紙が、記事のなかで自身を「ワイフビーター(wife-beater=妻を殴る人)」と表現したことをめぐり、名誉毀損訴訟を起こしたジョニー。昨年11月に敗訴したものの、英裁判所の判決を不服とし、裁判のやり直しを求め上訴した。  さらにジョニー側は今年1月、和解金700万ドル(約70億円超)の「全額寄付は嘘」とアンバーを告発。アンバーはジョニーから受け取った和解金について、2つの慈善団体に全額寄付すると宣言していた。ところがジョニーの弁護士が追跡調査を行ったところ、アンバーは2つの団体に当初約束されていた金額のほんの一部しか寄付しておらず、全額寄付とは程遠いものだったことが判明したという。  裁判では、アンバーが和解金の全額寄付を申し出たことが、ジョニーの敗訴に影響したともいわれている。そのため、ジョニー側としてはアンバーの証言に嘘があったと主張し、自分たちに有利になるよう働きかけをしたものとみられている。アンバー側は、ジョニーとの度重なる裁判により、全額寄付の計画が遅れていると反論している。  そして先週、英ロンドンの控訴院はザ・サン紙の報道を支持した先の名誉毀損訴訟の判決について、「完全かつ公正」との判断を示し、ジョニ―側の上訴を棄却した。

元妻は4年前の写真をあえて公開。顔には殴られた痕も……

 一方のアンバーは、ジョニーの上訴が棄却されたことについて「決して驚くようなことではない」との声明を発表。さらに3月29日には、自身のインスタグラムに黒いワンピースを着た2枚の写真を投稿した。
 1枚目は2016年のもので、離婚申請後、ジョニーからのDVを申し立てたときに撮られた写真で、アンバーの顔をよく見ると頬にアザのようなものがあることがわかる。そして2枚目は、昨年撮影されたもので、アンバーは1枚目と同じ黒いワンピースを着用。これは、ジョニーがザ・サン紙を訴えた裁判で、アンバーがDV被害を証言するために出廷した時の写真だ。  キャプションには、「4年の時を経て、同じドレスを。ときには同じ服を二度着ることが重要なこともある」と記している。  アンバーが今このタイミングであえて過去の写真を公開したのは、ジョニーをけん制する意図があったと思われるが、最近では第三者も巻き込んだ場外乱闘も勃発。先月には、ジョニーの元弁護団だったウォルドマン氏が、DV被害を訴えるアンバーの主張に疑問を投げかけるツイートを連投している。 「2015年12月15日、『身体中にアザができた、身を守ろうとしたら腕にアザができた。両目にアザができた。鼻が折れて、唇もケガした』と訴え。それなのに、おっと……グラビア撮影!」というコメントともに、アンバーのグラビア写真を添えてツイートした。  このグラビア写真は、アンバーがDV被害を受けたと主張する時期と同じタイミングで撮影されたものとみられているが、確かにこの写真では体や顔に殴られた痕跡やアザは見当たらない。  これに対しアンバーは「そうね、ウォルドマンさん。この時、私はメイクをしていたのかも。けどあなたっていつも短絡的よね」と反撃。いっこうに強気の姿勢を崩していない。

「ジョニーは最高のメンバー」バンド仲間が明かす

 先述の名誉毀損訴訟で敗訴したことで、人気シリーズ「ファンタスティック・ビースト」の降板を余儀なくされ、俳優生命も危ぶまれているジョニー。けれども、本人にとっては裁判の経験が刺激にもなっているようだ。  2015年にアリス・クーパー、ジョー・ペリー(エアロスミス)とともにロックグループ「ハリウッド・ヴァンパイアーズ」を結成したジョニー。バンドメイトのアリスによると、ジョニーは裁判を通して得た経験や自身の感情を作曲に投影しているという。  ニュースサイト『デイリー・ビースト』にアリスはこう話す。 「あらゆることが起こっていた去年の間中、ジョニーは作曲をしていた」 「それが彼の作曲意欲を止める事にはならないんだ。それどころか、きっと助けになってたんじゃないかな。かなり面白い曲が出来てると期待している
ハリウッド・ヴァンパイアーズ

ハリウッド・ヴァンパイアーズ
(一番左がジョニー。中央:ジョー・ペリー、一番右:アリス・クーパー)

 2020年のイギリス/ヨーロッパツアーが今年の夏に延期されて予定していたものの、「新型コロナウイルスのパンデミックにより、移動制限が不確定」なため、ツアーのキャンセルを先日報告していたハリウッド・ヴァンパイアーズ。  ジョニーは、プライベートでのスキャンダルがバンド活動に影響を及ぼすことを望んでおらず、バンドのツアーに戻る準備もできているという。アリスも再活動が待ち遠しいと明かしたうえで、ジョニーについてこう話している。 「ジョニーが言ったんだ。『それは別世界の話だ。バンドでやっている事とは何の関係もない』『ステージに戻るのが待ちきれない』ってね。彼は最高のメンバーだよ」 「メンバー全員が揃う時が来たら、素晴らしいね。すごくおどろくことに、バンドに8人の男がいて、その中の3人がリードしているけど、一回も喧嘩がない。誰かが誰かに声を荒げたことなんてない。とてもクールな事さ」  このようにバンド仲間とはかなり良好な関係を築いているとされるジョニー。これまでにも、元パートナーや共演者が「暴力をふるうような人ではない」とこぞって擁護していたが、今後の裁判ではどんな判断が示されるのか?  来月3日(現地時間)には、「ワシントン・ポスト」紙に寄稿したエッセイの内容をめぐり、ジョニーがアンバーを名誉毀損で訴えた裁判が始まる予定。2人の争いはまだまだ続きそうだ。 <文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ