――レベル1の場合は、どのように再構築の対応するのでしょうか。
北川「レベル1のように、遊び感覚で不倫をしている場合は、まずお灸をすえます。夫の素行調査をして、不倫相手とデートした場所・時間・宿泊したホテルを証拠として押さえます。その証拠を元に、
第三者の存在を使って『昨日の20時ごろに、〇〇ちゃんが渋谷のドンキホーテであなたを見たって言ってたよ。女の子といたって聞いたけど、何してたの?』と聞くんです」
――『渋谷のドンキホーテに女の子と行ったでしょ!!』じゃダメなんですね。
北川「ダメです!先ほども言いましたが、奥様が直接言ってしまうと『スマホを見ただろ』『調査でもしてるのか』と言い争いになってしまいます。ここでは、『
不倫はいろんな経路でバレるんだよ』『既にバレてるよ』と伝えることに意味があるんです。共通の友人や結婚式に呼んだ友人など、誰でもかまいませんので第三者を登場させてください」
――なるほど。けれど、警戒心が強い夫の場合「探偵でもつけてるの?」とあやしまれそうです。
北川「警戒されたとしても、こちらが探偵に依頼した証拠を、夫が探し出すことはほぼ不可能です。レベル1や2の場合は、夫自身も遊びとわりきっている場合が多いので、脅せばしばらくはおとなしくなります」
北川さんによれば、これらの行動はあくまで妻が「再構築したい」という気持ちがある場合にとる行動です。
「
離婚や慰謝料を請求することが決まっているのであれば、早めに弁護士に相談するのがベストです」(北川さん)。
そのうえで、離婚ではなく、再構築を望む場合は不倫の段階を見極めつつ、過去の事例や夫婦の状況と照らし合わせ、再構築にむけた対応を決めていくようです。何より、不倫をしているという確実な証拠がないと動くことはできないので、深刻な状況になる前に、証拠を集めて早めに手を打つのが得策とのことです。
では、夫が不倫相手にどっぷりのめり込んでいる場合はどのように再構築の道を歩むべきなのでしょうか。次回、北川さんにお話をうかがいます。
※調査内容や方法は、特定を避けるため一部内容を改変したうえで記載しています。
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夫から不倫相手を引き離す交渉術。一番ダメージをあたえる方法は
【北川舞子】
VIVID女性探偵社(キタガワ万博株式会社)・代表取締役。大手調査会社2社を経て、独立10年目。現在は二児の母としても奮闘中。別名、ママ探偵として、依頼者が抱える不倫問題や夫婦の想いに寄り添いながら、解決に導く。インスタグラム #ママ探偵 にて不倫問題のアドバイスもしている。インスタグラム:
@mama_vivid/
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<取材・文/瀧戸詠未>