ミドル丈のロングレインコート。着こなしのコツは、カジュアル過ぎないようにきれいめのアイテムをプラスすることです。ありがちな失敗としてはこのような着こなし。

「高撥水フーデッドロングレイン」の着こなしNG例
カジュアルなロゴTにダボっとしたデニムパンツ、スニーカーを合わせると、変ではなくとも、いまいちオシャレとは感じづらい着こなしに。こうするとアウターの安っぽさが目立ってしまうので気をつけましょう。
デニムを合わせるなら、立体感とシルエットの美しいハイウエストのストレートデニムできちんとした印象を出すと良さそうです。

「高撥水フーデッドロングレイン」の着こなしOK例
インナーのTシャツはシンプルに無地でOK。こちらも立体感のある肉厚な素材を選ぶとアウターとのバランスが取れます。
ベルトやスマホポシェットにゴールドなどのメタリック素材を入れると高見えします。足元はサンダルなどで抜け感を出して。もう1つおすすめなのは、サテンパンツなどのリラックス感のあるワイドパンツを合わせた着こなし。

リラックス感のあるワイドパンツを合わせた着こなしも◎
配色は馴染みの良い同系色でまとめると、統一感がアップします。
このワンピースの良いところは素材の薄さにあります。通常、生地が薄いと服がヨレたり、野暮ったく見えたりするのですが、使用している素材に耐久性があるのか、薄くてもきちんと立体感を維持しています。なので、重ね着に向いていますね。
失敗コーデとしては1枚で着てしまうことでしょうか。丈が膝下でふくらはぎの太い部分が露出されるのと、ワンピース自体がコクーンシルエットなためオバ見え・デブ見えを誘発しやすいです。

一枚で着るとオバ見え・デブ見えを誘発してしまう
改善テクニックとしては、上からスカートをはくorインナーにワイドパンツを仕込む。どちらも、気になるふくらはぎをカバーすることができるので、着太りを避けられます。
1つめのコーデはスカートを上から重ねて、ベルトマークをしました。

スカートを上から重ね、ベルトマークを
こうすると、ウエストにくびれが生まれるので、スタイルアップしますよ。袖は必ずロールアップをして、二の腕をほっそり見せると良いです。
もう1つのコーデは、ボトムスにリラクシーなワイドパンツを重ねたスタイル。

ボトムスにリラクシーなワイドパンツを重ね、ウエストマークを
このワンピースの場合、重ねるワイドパンツはデニムよりも伸縮性のある素材のほうが、肉感を拾わないのでおすすめです。
もちろん、これもウエストマーク。なぜかって、そう……あの問題のつまみベルトでカバーしているんです。どう考えても後ろからコンニチハしてるつまみが気になったので、ベルトで見えなくしました。
このように着こなしに工夫は必要ですけれど、うまくカバーアップできたときはちょっとした感動を覚えますよね。ぜひコーデの参考になれば嬉しいです。
さて、今回2アイテムを実際に手にしてみて思ったこと。ファッション性はともかく、機能性にめちゃくちゃ長けているんだなぁと改めて実感しました。着心地が良いのに、体の肉感はあまり拾わない素材というのが驚きました。
ですが、服単体でみるとやっぱりそれだけではおしゃれは決まらないので、組み合わせるアイテムや小物を駆使して、コーデの完成度を高めていく必要はありそうです。逆にその創意工夫ができるという点が、若い世代にもウケているのかもしれません。
ますます加熱していくであろうワークマン。気になった方はぜひ一度試してみてくださいね。
<文・撮影/ファッションスタイリスト 角佑宇子>
角 佑宇子
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは
@sumi.1105