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「地獄かと…」会社で闇金業者からの取り立て電話が鳴り続けたワケ

 浮気やDV、借金を繰り返す男性は、多くの女性からは“対象外”となってしまうのは言うまでもありません。しかし、そんな男性が職場にいたら、どうでしょう。
OL 女性 仕事

※イメージです(以下、同じ)

 事務の仕事をしている大野ひかりさん(28・仮名)は、職場でそうした先輩社員と一緒に仕事をしていた時期があったそう。大野さんは「もうあんな人にかかわるのはコリゴリです」と語ります。いったい何があったのでしょう?

闇金業者から社員宛に督促の電話が…

 大野さんが新卒で入社した会社は小さな食品メーカー。全部で10人程度の営業部に事務職として配属されました。 「当時、私が一番下っ端だったので、電話が鳴ったら真っ先に受話器を取らなければいけないんですけど、鈴木さんという営業職の男性社員宛てに不審な電話がときどきかかってきていました。『あぁ、もしもし、鈴木さんいますか?』と言って、相手は名前を名乗らないんです」  鈴木さんは当時20代後半で、同じ部署内の先輩社員でした。事務職の先輩に相談すると「鈴木さんに変な電話がかかってくるんだよね……」と、困った様子で話していたそうです。その後、それが闇金業者からの催促の電話だったことがわかりました。 「でも、肝心の鈴木さんは地方へ一人で出張に行くことが多くて、事務所にはほとんど不在でした。しかも事務所に鈴木さん宛ての連絡があったことを伝えたくて携帯電話にかけても出なかったり、留守電にメッセージを入れても折り返しの連絡がなかったりで、音信不通になることが多かったです。通常の業務連絡をしたくて電話したときも折り返しがなく、しかも翌日何事もなかったようにしれっと出勤するような人だったので、『この人なんなんだろう……』と正直思ってました」

闇金業者からの電話が鳴り響く部署内で「地獄かと思いました」

女子spaクズ男1電話の相手は闇金業者 それでも数日おきに闇金業者から連絡が来ます。大野さんたち事務員が話すことはいつも同じでした。「もしもし、鈴木さんいる?」「出張に出ております」「折り返し連絡くれるように伝えてくれる?」「はい、留守電にメッセージを入れたのですが……」「まだ連絡ないんだけど」「おかしいですね……」といった通話を幾度となく繰り返しました。  あるときを境に闇金業者の電話の回数が増え、時には電話口で怒鳴られたり、セクハラ発言をされたり怖い思いをしたこともあったと言います。  大野さんが仕事で電話をするのはたいてい県外の取引先で、県内の人と業務で連絡を取ることはほぼありませんでした。そのため、ナンバーディスプレイに県内の番号が表示されると「あぁ、もしかして…」と思うように。 「借金返済が滞ったのかわかりませんが、催促の電話だけが一斉にかかってきたという事態が起こりました。当時、部署内の外線は5本ありましたが、5本全部鈴木さん宛ての催促の電話ということも。全部闇金からの電話とわかっているから電話に出られないんですよね…。部署内で電話のベルが延々と鳴り響き、一向に鳴りやまなかったときは地獄かと思いました」
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ある日、部署内で緊急会議が開かれ…
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