ドライヤーを下から当てるのが“損”なワケ。意外と知らない「髪の正しい乾かし方」
こんにちは。毛髪診断士の元井里奈です。
汗をかきやすい季節になりました。シャンプーをしたはずの翌朝、頭皮を触って「あれ? なんだかニオイが……」なんていうことはありませんか?
じつは大人でも、正しいシャンプーの仕方を知らない方は意外と多いもの。そこで、全3回にわたりシャンプー講座をお届けしています。
前回の洗い方編では「シャンプーは、手の平で泡立ててから“頭皮に”つける」「桃をなでるように“頭皮を”洗う」などのコツをお伝えしました。今回は、すすぎ~トリートメント~ドライの方法をじっくり解説します!
シャンプーは、以下の8プロセスで行うのが理想。これから(6)~(8)の説明をしていきますね。
(1)ブラッシング
(2)予洗い
(3)シャンプーを手の平で泡立ててから頭皮につける
(4)洗う
(5)マッサージ(入れても入れなくてもOK)
(6)すすぎ
(7)トリートメント(コンディショナー・リンス)&すすぎ
(8)ドライ
【前回記事】⇒シャンプーは「指のつかい方」で汚れ落ちが激変。正しい方法をプロが伝授
実は、「すすぎ残し」によるマイナートラブルは大変多く、頭皮の臭いや痒みが発生することもあります。
この連載で繰り返しお伝えしていますが、髪というものはかなりの高密度で生えています。なので、洗う時ももちろんですが、すすぐ際にも丁寧に流さなければ、シャンプー成分が毛穴周りに残ってしまうことがあるのです。
実は、この「すすぎ」時間の目安は、シャンプー時の2倍くらい。十分な時間をかける必要があります。シャンプーのヌルヌルが流れたな、と思ってからさらに1分です。
額側からなど、一方向だけからシャワーを流すのではなく、頭を回すようして360℃からシャワーをかけ、髪をかきわけながら、毛穴周りを全方位からしっかり洗い流すようにしましょう。
こうすることで、頭皮の臭いや痒みといったトラブルがなくなるケースは多いです。

毛髪診断士・元井里奈(もといりな)
理想的なシャンプーの手順

前回のおさらい。シャンプーは髪の外側につけるのではなく、髪をかき分けて内側の頭皮へつけていきます。
すすぎには、シャンプーの2倍時間をかけて

写真はイメージです(以下キャプションのないものは同じ)