News

予約なしでワクチン、1億円が当たる州も。ウソみたいな米国ワクチン事情

 ゴールデンウィークを過ぎた頃から、アメリカに住む友人たちより「久しぶりに友人家族とホームパーティーをした」「マスクをしていない人を見かけるようになってきた」というLINEメッセージが届くようになりました。  新型コロナウイルスのワクチン接種が急速に進むアメリカでは、徐々にアフターコロナの生活が始まりつつあるのでしょうか? 東海岸で接種を受けてきた友人たちに話を聞きました。
アメリカ東海岸でのワクチン接種

ワクチン接種される男性

薬局・スーパーで手軽にワクチン接種

 ワクチンを少なくとも1回は接種した人の累計が1億6600万人超と、世界トップクラスのアメリカ。ここまで素早く接種が進んだ理由の一つに、もともと米国ではドラッグストアなどに勤務する薬剤師でもワクチン注射ができる環境だったことがあります。  州の保健局が運営するワクチン予約サイトで居住地の郵便番号を入力すると、州立の接種センターの他にも、ドラッグストアの「ウォルグリーン」「CVS」「ライト・エイド」や大型スーパーマーケット「ウォルマート」「ターゲット」、さらに教会やコンサートホール、スタジアム、教育施設なども含まれたリストが表示されます。  ワクチンのメーカー(ファイザー、モデルナ、ジョンソン&ジョンソンの3種のどれか)や接種対象年齢が違う会場から、各自が自分にあったメーカー・場所を選んでネット予約をしていくのです。

ニューヨークでは予約不要の場所も

 米国では既に12歳以上まで接種が進んでおり、現在は予約なしでワクチン接種ができる場所も多くなってきています。ニューヨークでは、グランド・セントラル駅やペンシルバニア駅などの交通機関でも、身分証明書の提示だけで誰でもすぐに接種が受けられる会場が6月5日まで限定で特設されています。
 試しにニューヨーク市マンハッタン中心地の郵便番号で、ファイザー製ワクチンに絞って検索してみたところ、予約可能は200ヶ所以上、予約なしで接種できる場所は40ヶ所以上にのぼりました。
ニューヨークの接種予約サイトでファイザー製ワクチンに絞って検索してみたところ、予約可能は200ヶ所以上

ニューヨークの接種予約サイトでファイザー製ワクチンに絞って検索してみたところ、予約可能は200ヶ所以上

ニューヨークの接種予約サイトでワクチンの種類はしぼらず、予約なしで接種できる場所は40ヶ所以上

ニューヨークの接種予約サイトでワクチンの種類はしぼらず、予約なしで接種できる場所は40ヶ所以上

次のページ 
米国でもネット予約の当初は混乱?
1
2
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ