ビタミン類、ナイアシン、鉄、銅、亜鉛、aリポ酸などの基本ラインナップに加え、解毒用も登場。ますますラインナップが増えた金森氏の常用サプリ。ビタミンC粉末も持ち歩く
「脂を積極的に食べろ!」の次は「粘土を飲め!」――また珍妙なことを言いだしたと、訝しがる人もいるかもしれません。でも僕は大真面目です。農耕が始まる前の人類がいかにして生き延びてきたかを考察すればするほど、現代人がいかに不自然な環境で生きているか恐ろしくなる。
極度の肥満、アルツハイマーやがんといった“現代になって急増した病気”がそうした環境といかに密接かも、科学的に解明されてきています。
旧石器時代と現代の環境の違いを認識し、本来人体に備わっている機能を呼び戻すこと。僕の主張は一貫しています。それには人類学的なアプローチが欠かせない。
粘土を食すことも、実は「土食文化」といって世界各地で伝統的に行われてきたもの。ネイティブアメリカンの食事からフランス料理、漢方まで、ミネラルを摂取する目的や、薬用として土はずっと食べられてきたのです。
何より、野生動物もエサを土と一緒に食べることで、消化を助け、栄養摂取と解毒を同時に叶えていると考えられている。恐らく太古の人類は、そうした動物の習性を本能的に察知していたのではないでしょうか。
Twitterでも頻繁に聞かれるので、ここで改めて僕が日常的に摂取しているサプリをまとめておきたいと思います。
繰り返しになりますが、これはもともと飽食のかぎりを尽くし、90㎏以上太っていた僕が、数年かけて辿り着いた現状です。性別、身長、体重、体質、病歴、過去の食生活などバックボーンが違う人にこの通りやれというものでは決してありません。
エネルギー回路をスムーズにする金森式の定番サプリとは?
また、サプリのパッケージに表示されている推奨量も、当然、断糖高脂質食を前提にはしていません。これまでの食事から劇的に栄養摂取形態を変えるのですから、何もケアしなければ体調不良になるのも当然のこと。こうした認識をまずは持ってほしいのです。
そうした意味でも、断糖高脂質食を始めるならば、まず血液検査で尿素窒素(BUN)やフェリチン値を詳細に測る。サプリを飲み始める前にオリゴスキャンでミネラルと有害金属量を確認する。こうした準備が、成功への近道であることは明白です。
まず、エネルギー回路をスムーズに回していくのに必須なのが、●ナイアシン ●ビタミンB群 ●ビタミンC ●キレート鉄 ●マグネシウムになります。
ここが欠けると、ケトフルーという体調不良に襲われることが多いようです。これに加え、僕は毎日●ビタミンA ●ビタミンD3+K2 ●ビタミンE ●亜鉛 ●銅 ●オメガ3(オイル)を摂取しています。
そこに、体調を見ながらグルタチオンの生成を後押しするNAC(N-アセチルシステイン)や、アルミの解毒効果があるシリカ・コンプレックス(ケイ素)を追加する。日々自分の体で微調整しながら試し続けているので、どのくらいの量を?と聞かれてもその時々で変わってしまうのです。
このなかで特に代謝に重要だと思うビタミンCやB群は、水溶性なので摂取しすぎたとしても尿から排出されるので問題ありません。僕は、ビタミンCはサプリ以外に粉末のものを調味料として持ち歩き、一日中こまめに毎日30gは摂取しています。
最初はそれによってお腹が緩くなるVCフラッシュに見舞われますが、どんどん排出してしまえば次第に落ち着きます。ぜひこの基本サプリあたりから試してみてください。きっと変化を感じられるはずです。