でも、そんなクリエイターがどうしてこのようなミスを犯してしまったのでしょうか?

「実は、俺が結婚式休暇とハネムーン休暇を取得するために仕事を一気に片付けなくてはならず、連日連夜残業をしていました。その合間を縫って、結婚式の準備や打ち合わせに出たりしていてヘトヘトだったんです。そんなこともあって、完成した映像を確認する暇もありませんでした」
多忙を極める日々を送るマサシさんは、結局一度も映像を見ることなく、式場にデータの入ったDVDを渡してしまいました。
友人としての甘えてしまっていた部分や、友人はプロの映像のクリエイターだからと過信していた部分があったと言います。ただ、間違いが起きてしまった原因はそれだけではないそうです。

「本当は撮影もお願いしたかったのですが、予算やお互いのスケジュールの都合で流れてしまいました。なので、これまで二人の思い出として撮りためた動画・写真素材をまとめて送付し、編集だけをお願いしていたのです」
マサシさんが新婦と出会ったのは社会人になってからで、当然ながら、その友人は奥さんとは面識はありませんでした。さらに、膨大な量の素材を送っていたため、選定していた動画の中に、例の見知らぬ女性と手を繋いで橋を歩くシーンが混ざってしまっていたのでした。
不運というものは時として重なるものですね。