熊田曜子の離婚“ドロ沼化”に「DV夫との離婚は苦行」と共感する妻たち
何でも「証拠ありますか?」神経質タイプのモラハラ夫
「同居中は、家が少しでも夫の思い通りに片付いていなかったり、夕食のメニューが気に入らなかったりすると、ネチネチ文句を言われやり直しをさせられました。週末や長期休暇中に機嫌が悪くなると、家族との約束も何もかも無視して丸一日家を出て行ったりと、やりたい放題。あとで知ったのですが、そんな日は出会い系アプリを使って遊んでいたみたいです。
夫は家事も育児も一切しないのに、共働きで生活費はきっちり折半。私に与えるものといえば文句と不快感だけ。今思えば結婚期間の後半、私にとって夫の存在は、“負担”でしかありませんでした」
そんなちかさんも、離婚調停でかなり参っている様子。
「私が協議内容に関わる書類を提出するたびに、調停委員さんに『それおかしいですよね? 証拠ありますか? その数字はどのように算出したのですか?』っていちいち食いついているようなんです。彼はもともと細かい性格だったのである程度の覚悟はしていましたが……想像以上。『どんなに些細なことでも、妻のミスは絶対に見逃さない』という夫の執念すら感じます」
ちなみに数年前、ちかさんが妊娠して夫に家の中でタバコを吸わないよう伝えたときも、「は? そういうのはエビデンス出してから言ってくれる?」と答えたそう。ゾッとしますね。
養育費の金額を決めるのに1年かかった
「養育費の金額を決めるだけで、1年かかりました。本来、お互いの源泉徴収票を提出して収入を証明すれば『養育費算定表』をもとにほぼ自動的に決まるのが普通だと思うんですが……私の収入について『一昨年の分も出せ』『やっぱり過去3年分を見ないと納得できない』『この年は育児休暇をとっていたから無効だ』『生活費の明細も見ないと納得できない』など、1回1回何かしら要求してくるんです。無理なものは突っぱねましたけど、それでもものすごい日数を費やしました。
お金のこと以外にも、とにかく挙げるのもバカバカしいくらい、無意味な要求ばかり続いています。ちなみにこれまで、私の提出した書類に不備があったことは結局一度もなかったんですよ?」
もはや単なる嫌がらせなのか、本当に気になって追及しているのかは、夫本人にしかわかりません。いえ、夫本人も、自分が何をやっているのかわかっていないのかも。
「これからまだ、親権や財産分与のことなど決めることが盛りだくさんなんですけど、何年かかることか……。調停委員さんからは、これ以上不毛なやりとりが続くと調停不成立になって離婚裁判に移行することもあると言われやきもきしています。
財産分与の話になったらきっと、私名義のカードで家族分貯めた飛行機のマイレージや、ショッピングもポイントなんかも分担しろと言ってくるでしょうね。それに近いメールも来ていましたから」
このように何かと困難が多い、DV・モラハラ夫との離婚。最初に登場したやよいさんに「苦行ですね……」と言うと、「でも一緒に暮らしていたときは、365日が苦行でしたから」という返事がかえってきました。
皆さんの協議の少しでも早い決着と、晴れやかな生活の到来を祈るばかりです。
<取材・文/瀧戸詠未、女子SPA!編集部>
瀧戸詠未
大手教育系会社、出版社勤務を経てフリーランスライターに。教育系・エンタメ系の記事を中心に取材記事を執筆。X:@YlujuzJvzsLUwkB


