
何かと使い勝手が良いベスト
(※画像:WEARより)
そんなベストがここへきて復活です。きっかけは、私もよくわかりません。
ただ単に、そろそろベストを着たいよね、ということなのか、誰かがどこかで強く推したのか、そこら辺の事情はわかりませんが、とにかくベストは戻ってきました。それは歓迎すべきことでしょう。なぜなら、ベストというのは案外、遣い勝手がいいからです。
どう遣い勝手がいいかというと、ジャケットを着るほどでもないけれども、少しきちんとした感じに見せたいとき、あるいはただ単に少し肌寒いとき、または身体のラインを整えて見せたいときに、ベストはうってつけだからです。

こちらのベストは以前のベストの流行期である90年代にロンドンの
リバティ百貨店で買ったもの。
日本では花柄プリントで有名なリバティは、もともと織物で有名なロンドンの老舗百貨店。今でも生地を売っているフロアがあります。
そこで買ったリバティオリジナルで英国製のベストは、リバティらしく凝った表生地が使われ、仕立ても丁寧です。
日本で言うベストは、英語ではウエストコートと呼ばれ、もともとは紳士服。高級テイラーがたくさんあるメイフェアの近くにあるリバティですから、パターンもよく、着てみるとスタイルがよく見えます。
そんな素敵なベストであるにもかかわらず、ここ20年ばかりは表舞台に出ることもなく、タンスの片隅で控えているだけでした。