降りたあとは「怖かったね~」と話していたといいますが、これって安全上かなりの大問題では……?
「いま、思えば私も学生で、そこまで深く考えていませんでした。ことの重要さを自覚しはじめたのは大人になってからです。有名な遊園地でアトラクションの機械トラブルで止まったとかいうニュースを目にすることが重なって、『あれ、もしかして私が経験したことって結構、大事だったのかな……』と思うようになったのです」
他にも遊園地のアトラクションで怪我人が出たニュースを目にする度に、だんだん絶叫系が怖くなっていったという中川さん。施設側はちゃんと安全対策をしてるでしょうし、めったに事故は起こりませんが、機械トラブルは一定の確率で起きてしまうものです。
しかも、中川さんのトラウマ体験はその1度だけではなかったのです。
「元カレと有名な某遊園地に行ったとき、1日に2回もトラブルが起きたんです。
1回目は屋内アトラクションに乗っているとき、いきなり機械トラブルで止まってしまいました。宙に浮いて半分逆さ状態のまま止まったので驚きましたが、数分で動いたのでホッとしていました。
2回目はその遊園地で1番怖いアトラクションに乗ったとき。1時間以上並んでやっと、私の番が回って乗ったのに私の席のベルトだけなかなかはまらなくて1度、降ろされて次の席に回されたんです」

そのときに脳裏をよぎったのは、学生時代のあの出来事でした。
「あのときはすぐに姉が閉めてくれたし、仮に落ちたとしても軽いケガ程度で済んでいたと思うのですが、もしこれで落ちたら死ぬよね……と思うと怖くなってきて。楽しいはずのアトラクションなのに乗っている間、ずっと目をつぶって持ち手の部分を握りしめていましたね……」
そんなこともあり、現在は絶叫系のアトラクションは一切乗れなくなってしまいました。それどころか、少しスピードの早い船などでも怖くなってしまったといいます。1度、経験してしまったトラウマはそう簡単に忘れることはできませんよね……。
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<取材・文/結城 イラスト/zzz(ズズズ)
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結城
ライター・社会取材系。子育てや家庭問題、現代の生きづらさなど、社会の現実に根ざしたテーマを取材し、読者に考えるきっかけを届ける記事を執筆。