そんな状況で追い打ちをかけるように、世界はコロナ禍に。飲食関連のアルバイトもなくなってしまい、なんとか宿泊施設の清掃アルバイトで雇ってもらっているものの、フルタイムで働いてもわずか手取り12万円ほどだです。
「田舎の父親には言えませんよね…。私の夢をすごく応援してくれているのに…。家賃とローンを払うと
手元に残るのは2万ちょっとしかなくて」
近所のパン屋でもらうパンの耳、期限切れ間近の商品がたくさん並ぶディスカウント店で手に入れた銘柄不明の古古米、そして既に期限がきれた調味料…。最近はまともな食事もとれていないそうです。
賞味期限切れの調味料を少しずつ使っているそう。(撮影/麗奈さん)
「機材を売ることも一度考えたけど、まだ夢を諦めきれない自分がいて。でもこんな生活を続けているとなんだか気力と体力が低下してしまって、最近はパソコンの電源すら入れていないです。まさかここまで自分が貧乏になるとは夢にも思わなかったですね。もう一度自分のこれからを考え直します」
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<文/高畑のぞみ>