Love

2年会わなくても、恋がさめないカップルの秘密。ラブ期は何年もつのか

彼の匂いと外見で恋に落ちてしまった……

 ところが、2人はその夜、思いがけなく再会。会議の後、仕事関係の人とのディナーを終えて、駅までスマホを見ながら歩いていた紗里さんの頭上から、誰かが話しかけてきたのです。 「あ、また会いましたね!」  見上げると、それはエレベーターの男性、翔平さん(仮名)でした。思いがけない再会に、紗里さんはドギマギしてしまったそう。  そうして駅まで一緒に歩き、お互いの名刺を交換しあった2人。翔平さんは東京に出張中のロンドン在住者でした。過去にアメリカに長く住んでいた紗里さんと気が合い、すっかり会話がはずんだ2人は駅のベンチで小一時間ほど話し込んでしまったのだとか。 「彼の匂いがたまらなくセクシーで、顔も本当に好み。ハンサムな彼に目にジッと見つめられて、きっと私の顔は真っ赤になっていたと思います。彼のほうも、目がキラキラしていたので、きっと私に気があるんだな、と思いました。とにかくあの夜、離婚して5年後、私は久々に恋に落ちてしまったんです」

恋愛の第1ステージ「魅力」は匂い、外見とボディ・ランゲージから

 これがいわゆる恋愛の最初のステージ「魅力(Fascination)」です。この時期では、私たちの“感覚”はいつもより研ぎ澄まされ、“火花が散る”ような現象を感じます。 火花 紗里さんが嗅いだ翔平さんの“匂い”は、フェロモンと呼ばれるもの。スウェーデンのカロリンスカ医科大学のイヴァンカ・サヴィク博士によると、この匂いは通常の匂いでは作動しない脳の視床下部を作動させるそう。この脳の視床下部は、感情、ホルモン、生殖、性行動を変化させるもので、この“変化”を理解しようと、脳は“好奇心”を引き起こし、変化の原因となった“人物”に魅了されるのだとか。  紗里さんが翔平さんに魅力を感じた一番の理由は“匂い”と“顔”でしたが、人間が性的興味の対象者に抱く“第一印象”の大半は、実は“言葉”ではなく、顔や匂い、そして表情や動作など“非言語”コミュニケーションによるものだとご存知でしたでしょうか?
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恋愛第2ステージは「冒険」期
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