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『ラヴィット!』低視聴率でも、麒麟・川島の“バケモンMC”力が支持されるわけ

のびのびする若手。失敗してもフォローの場を用意

 川島さんの安心感があるからか、芸人さんをはじめとする出演者ものびのびとコメントしている様子が番組では見受けられます。  ロバートの馬場さんや、ぼる塾のきりやさん、ジャングルポケットの太田さんなど、グループの中では比較的“スポットが当たらない方”の積極的な大喜利回答は、他の番組では見られないもの。また、ジャニーズアイドルや田村真子アナウンサーもボケ回答することも。  これらは、スベってもすべて受け止めてくれる川島さんの存在があるからこそのことでしょう。  中には、緊張や興奮で、川島さんでも対応に困る芸人さんもいます。ただ、川島さんはそんな芸人さんにも別にフォローの場を用意しているのです。  記憶に新しい所では、シュールで意味不明な回答を連発し、番組を凍らせた相席スタートの山添さん。ラヴィット出演後に自身のラジオ番組『川島明のねごと』(TBSラジオ)に緊急召集。その暴走の意図を川島さんに尋問されていました。

『ラヴィット!』は出演者に優しい朝番組

 また9月9日の放送で、キングオブコントの決勝進出者ゲストとして登場した「そいつどいつ」の二人も、ニューヨークの挑発に乗ってスベり倒したことを受け、後日ラジオに召集されました。山添さんの時とは違い、川島さんがその惨事は彼らだけのせいではないことを慰労していたのが印象的でした。  川島の“招集”により山添さんのヤバさや、そいつどいつのひたむきさが浮き彫りになり、結果、芸人としての良さが再発見されたのです。  ちなみに、山添さんはその後、リベンジで『ラヴィット!』に再登場。相変わらずの暴走ぶりでしたが、川島さんはさすがにうまく転がしていました。山添さんのサイコキャラとしてのブレイクは近いのかもしれません。
「日本でいちばん明るい朝番組」と銘打たれた『ラヴィット!』。実は「日本で一番出演者に優しい朝番組」なのでしょう。それは、川島さんの力あってこそです。  現在、視聴率で横並びの番組から後れを取っている状況ではありますが、業界視聴率はかなり高いとの噂があります。かつての同時間帯の人気番組『はなまるマーケット』になる日も近いかも? <文/小政りょう>
小政りょう
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦
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